北川さんの演技が《もっと》良ければ……
- bab***** さん
- 2012年9月21日 13時47分
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北川さんの演技が、ある一瞬は素晴らしく、あるときは大根で、あるときは現代調でした。
夫から、企みを聞き復讐を誓うとき、武家の娘の表情に変わったのは素晴らしかったです。それ以降もとてもよく、惹きこまれて観ました。
けど、前半は、話し方や表情が、時々、大根だったり現代調だったりしました。
また、このテの時代劇で、北川さんの顔のアップを多用した演出なら、憂いのなかの喜びとか悲しみのなかの慈しみとか、ひとつの表情にいくつもの感情が読み取れるだけの演技力は必須のはずです。だけど《嬉しい》《悲しい》といったひとつの感情の表情ばかりだった点はつまらなく感じました。
むしろ、この点は、脇役の方、特に、主人公の父、母、夫、そして悪の根源の方が、とても良かったです。
主人公の夫、初登場のときは、想像していたより悪く、私も糸ともども引きました。。。が、途中から、とても素敵な人だと、糸がとてもうらやましくなりました!
物語はとても良かったと思います。
花の咲く時期に始まった恋、そしてすぐに散り……冷たい冬の季節に痛ましい事件がおきて、また、花が咲く時期、夫とともに最後のお花見をする。そんな、季節と感情をあわせた演出も好感が持てました。
あと、北川さんの殺陣は良かったと思います。
一生懸命頑張ったんだろうということも、透けて見えます。
今後の一段の成長を楽しみにしています。
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