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花のあと (2009)

監督
中西健二
  • みたいムービー 208
  • みたログ 873

3.60 / 評価:500件

才覚と手助け

  • TとM さん
  • 2018年7月19日 15時28分
  • 閲覧数 3832
  • 役立ち度 11
    • 総合評価
    • ★★★★★

ラストにちょっとしたどんでん返しがある時代ラブロマンスで、北川景子の演技が本当に酷いんだけど、それをカバーして余りある以登の夫、昼行灯の魅力がつまった良作。
以登が孫に初恋の話を聞かせるという形で物語は始まる。あらすじにあるように、以前剣を交えた男の不可解な死の真相を探り敵討ちを果たすストーリーだが、それは表向きの話で、敵討ちの裏で活躍する以登の夫、才助の物語なのだ。

この才助という男、演じた甲本雅裕の風貌と大飯ぐらいの設定で、はじめは魅力ある男とはいえない。しかも「飯はまだあるかの?」のセリフが効果的すぎて完全に只のマヌケにしか見えないほど。剣もからっきしだしね。

そんな才助に以登は孫四郎の切腹の原因を探るように頼む。他に頼れる人がいないので苦肉の選択だ。
初恋かもしれない男の死の調査を夫に頼む。それって夫はどうせ気付かないとバカにしているのだ。
それに対し才助は依頼を引き受け調査を開始するのだが、一体どれだけのツテと才覚があればそんな事が調べられるというのですか?

そのあと敵討ちをしたいという以登に手引きをし、「あとは任せなさい」と事後の処理まで完璧にこなした才助。
本当は切れ者の才助が以登の想いに気付かないわけがない。それを知ってなお彼女の望みを叶えるべく奔走し、決闘以外の難しい場面は全て才助が担った。
一体どれだけの才覚と以登への愛、優しさがあればそんな事が可能なのですか?

極めつけはラストシーン。
家に来ないでどこに行っていたのか?という問に対して「桜を見ておった」と答える才助。
お前、嘘つけ!どう考えても敵討ちの事後処理に奔走していただろ!とツッコまずにはいられない。クールすぎる。カッコよすぎる。
敵討ちでいっぱいいっぱいだった以登がここで、才助の溢れる優しさと能力に気付く。
冒頭の『孫に初恋の話を聞かせる』に戻る。
初恋の相手で夫である才助と自分の始まりの物語。
じいさんとばあさんのノロケ話。

チクショウ!一杯食わされたわッ!ばあさんのノロケ話、クールで最高だわ!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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