ひたすら静かです
- cyborg_she_loves_me さん
- 2020年3月15日 13時51分
- 閲覧数 3953
- 役立ち度 7
- 総合評価
全体のレビューの前にまず見ながら思ったことを書き連ねますと。
冒頭の花見のシーンから、なんでこの人たち全員こんなにぼそぼそと小声でささやいているのだろう、とまず思いました。
しかも全部、まるで感情のこもらない棒読みで。
表情も能面のようにのっぺらとして無感情。
それから映像ですが、映画はテレビドラマとちがって大画面で見るものなので、多くの作品は焦点の人物だけでなく背景の風景や建物などの入れ方にも細心の注意を配るものです。
ところがこの映画、徹頭徹尾、人物ばかりが大写しになっていて背景の存在感がない。つまり、空間の広がりが全然ない。
加えて、BGMがほとんどない。
殺陣シーンを除いて人物の動きもほとんどない。
じーっと前を見つめて、ぼそぼそと小声で話す、そしてしーんと沈黙する、そういうシーンばかりが延々と続きます。
北川景子さんは他の映画やドラマ見てるとこんな能面みたいな演技ばっかりする人じゃないんで、これは俳優の力量の問題じゃなくて、監督の意図的な演出ですね。
こういう静かで、起伏のない、広がりのない、単調な、隅々まで整然と計算どおりにゆっくりと進んでゆく、そういう世界が作りたかったんでしょう、監督さんは。
ここを見るとこれだけ高い評価をする人が多いということは、そういう世界がお好きな人にはとても心地よい映画なんだと思います。たぶん。
だけど、ドラマを期待する人にとっては、とても忍耐力を必要とする映画だと思います。
疲れてる時はご覧にならない方がいいかも。
すぐ眠くなります。
私がそうだったので保証します(笑)。
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