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猿ロック THE MOVIE
2010年2月27日公開

猿ロック THE MOVIE

1122010年2月27日公開

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3.0

「星の王子さま」見~つけた(*・∀-)☆

「一番大事なものは目に見えない」というサルの台詞が印象的でした。 サン=テグジュペリ作の「星の王子さま」が重要な役割を果たしていることから、これは王子さまの言葉のオマージュだと感じたのです。 私の所蔵する本は、内藤濯さん訳の岩波書店版ですが、それには「たいせつなことはね、目に見えないんだよ…」と訳されています。 そう思うと、サルの髪型はどことなく王子さまに似ている気もします。 銀髪なんて似合う日本人、そういないと思うのですが、市原隼人さんの彫りの深い顔には、とてもお似合いでした♪ ストーリーとは直接関係ないのですが、本を読んだサルが、「王子様は蛇にかまれて死んじゃったんだよ~」と号泣するシーンが気になって仕方ありませんでした。 私は王子さまの消失を「死」とはとらえてはおらず、『王子さまが、じぶんの星に帰ったことは、よく知っています。』という文を信じていたからです。 鑑賞後に改めて読み返し、本作の制作スタッフが「死」ととらえていたということに驚き、そのようなとらえ方もあるのだと、感慨深く思いました。 映画の話にもどります。 主演の市原隼人さんの惚れ惚れするような美しさと可愛らしさは最高です♪ これじゃぁ、まるで女優さんへの賛辞のようですが、本当に美しいんです。 もちろん、女優陣もみんな綺麗♪ マユミ役の比嘉愛未さんも可愛い♪ 「鴨川ホルモー」の佐原役で印象深かった芦名星さんも好演。 可愛らしいイメージの小西真奈美さんが、クールビューティーのキャリア官僚を熱演。 脇を固める、國村隼さん、光石研さん、西村雅彦さんの演技も光ります。 前田監督作品らしい、アップテンポでポップな感じの画も素敵。 ただ、サルとマユミが、公園で戯れるシーンは新人アイドルのPVのような安っぽさで、無駄に長い気がしました。 また、ホテルでの妄想シーンも、自らB級映画に貶めようとしているのかと疑っちゃっうほど。 原作が少年漫画だから、このようなシーンを入れなければ成立しないのかな? 銀行強盗という題材から、「陽気なギャングが地球を回す」を連想しましたが、ストーリーがそこまで緻密に捻られておらず、残念。 銀行強盗物では、どんでん返しに次ぐどんでん返しを用意して欲しかったのですが、伊坂幸太郎さんのような上質なストーリーを望むのは酷なのかも知れませんね…。 でも、せめて、最初にでてきたアダルト物のUSBメモリを伏線として使い、すり替えたサルがそれを証拠として世間に示し、正義の鉄槌を下して欲しかった。 しかし、一番納得できなかったのは金の行方。 一体どこに消えたのでしょう? エンドロールに、マユミサイドのエピローグ的なシーンを挿むのなら、サルサイドのシーンも挟んで欲しかった。 そうなると、金の行方を描くことが出来るからです。 私の希望としては、地雷除去のための寄付とか、恵まれない国の子ども達に役立つ使い方がされたと等の描かれ方がされていたら文句がなかったのですが…(T_T) 命をかけた迫力あるアクションシーンを盛り込んだ金の奪い合いを繰り広げたのだから、お金の行方はしっかりと決着をつけるべきだったと思います。 原作が人気少年漫画ということも、2009年にドラマ放送されていたことも知らなかったため、題名とポスターからロックをしている猿という主人公のお話かと思っていました。 ロックはロックンロールではなく鍵のロックだったんですね。 原作やドラマを知らなくても楽しめる作品だと思います。 しかし、楽しみながら作られた感は感じましたが、「ブタがいた教室」のような熱さは感じられず、コミック作品の映画化は監督にとって色々な制約があるのかと考えずにはいられませんでした。

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