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コララインとボタンの魔女 3D
2010年2月19日公開

コララインとボタンの魔女 3D

CORALINE

1002010年2月19日公開

あんバターさんど

3.0

内容よりも手間暇かけた映像の方に目がいく

「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の監督の最新作って事もあって、不思議の世界を描いたファンタジーなんだけど、その根底にダークで禍々しい雰囲気を感じる。まさにダーク・ファンタジーって感じ。 このテイスト感こそ、前作を知るファンが期待し、この作品の一番のウリなんだろうな。 そしてもう1つ、「ナイトメアー~」の魅力の1つであったストップモーションアニメという手法も、今回も引き継がれている。 なぁ~~んて、知った風な口ぶりだけど、「ナイトメアー~」は観てないんだけどね~('◇')ゞ ストップモーションアニメって今までで観た事あるかなぁ? 完全な操り人形の映画はあったし、近いところだと“クレイアニメ”か。 豊かな表現ができるクレイアニメも、少しずつ粘土の形を変えてってと、すごく手間がかかるけど、今回は人形やジオラマのセットを使った1コマずつの撮影。 とかくこの作品が紹介される時には、このストップモーションアニメの手間暇が語られるが、観れば語りたくなる気持ちもよく分かる。 だって、それを知らずに観てたら、多少カクカクした動きをするCGアニメかな?って思うよね!絶対! って事で、観たσ(・ω・。)もどーしても語りたいんで、散々語られてる事も、やっぱり語っちゃいます! まず、CGじゃなく本物の人形であることを疑いたくなるのが、この豊かな表情! CGで描かれた「トイ・ストーリー」のおもちゃたちよりも表情豊かだわっ。 主人公のコララインの表情なんて、顔が上下のパーツに分かれてて、それぞれ目と口のいろんな表情のパーツを組み合わせはめ込む事で、なんと約21万通りもの表情が作れちゃうんだってよ!! 21万だよっ!!もう、選ぶのすら気が遠くなる! 口を開けたり、目をしかめたりするだけでも数パターンの顔を入れ替えるんだもんねぇ~~。 コララインの髪の毛だって人形の一部だから、針金みたいなのが入った髪を微妙に動かすみたいだし、シャワーの水も水の造形物を少しずつって・・・はぁ~~~どこからどこまでも、ホントすごい!! そういうのを知ってると、庭に花が咲いていくシーンや、ネズミのダンスショーなんて、シーンの内容よりも、『うわぁ~~~、ここ、どんだけ時間かかってんだ!?』と、そっちの方ばかりに気を取られちゃうもんね^^; コララインは、主人公のわりにはあまりかわいいデザインじゃないなぁ~って感じもするが、他の脇役たちは、すっげークセのある容姿が、映画の怪しい雰囲気を盛り上げてるね。 これらのデザインを担当したのは、日本人イラストレーターの上杉忠弘。彼がアニメ界のアカデミー賞と言われるアニー賞で日本人初の美術賞を受賞した事はニュースになり、作品に花を添えたよね。 でも、σ(・ω・。)的には、上杉氏のデッサンを人形やセットとして実現化した人たちに拍手かなぁ~~。そんなにいっぱい作ったなら、1体くらい欲しいなぁ~と思わせてくれる、デキのいいフィギュアだった。 CGでは出ない、人形劇っぽいあったかさを感じるよね。 と、やっぱ映像の話ばかりになっちゃうけど、肝心のストーリーの方は・・・ うん、まぁまぁかな^^; 特にハラハラドキドキもしないし、感動したりもしない。 いくら両親にかまってもらえず淋しいからって、あんな怪しすぎる世界で活き活きとするコララインの神経が、どーも理解できなかったし、軽くイラついた。 ボタンの魔女の動機も、淋しさだけじゃぁ、なんか弱いかな。 あの黒ネコはイイねっ!劇団ひとりの声もいいし! お母さんの声を演じた戸田恵子も、さすが本職!って感じで見事だったけど、その二人比べると、ちょっと榮倉奈々コララインは単調だったかなぁ~ 字幕版のコララインは、ダコタ・ファニングらしいじゃん!!!クゥ~~~、そっち観てぇ~~~~! ある意味「アバター」とは正反対だけど、同じくらい手間暇かかった素晴らしい映像。これだけでも観る価値あるね。 面白さとしては普通なんだけど、映像の分、ちょっとオマケ評価って感じ。 こんな贅沢な一風変わったアニメを、子供に見せてあげるのもイイのでは? でも、ダークだからボタンを怖がるようになっちゃうかなぁ~(笑)

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