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ランニング・オン・エンプティ (2009)

監督
佐向大
  • みたいムービー 6
  • みたログ 34

2.40 / 評価:20件

小悪魔みひろに振り回されるダメ男達の話

  • B級レンジャーK さん
  • 2012年12月13日 7時27分
  • 閲覧数 610
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作は、痴話喧嘩が元で起こったとあるカップルの狂言誘拐劇を描いた作品となっていましたが、どちらかと言えばサスペンスと言うよりはゆる目のテイストで描かれた脱力系青春コメディみたいなジャンルの作品だったでしょうかね。
出てくる登場人物がホントしょうもない人達ばかりで、見ている方の気力も削がれてしまうと言うか何と言うか・・・まさしく脱力系と言える映画でした。
正直どの人物にも共感は出来なかったのですが、ある意味これが現代フリーター社会の縮図なのかと思わされた部分はあって、まあ人間はそんなに真剣に生きなくても何とかなってしまうものなのかもしれないなと、妙に納得させられてしまった次第であります。
そして、人間社会にはピンからキリまでいろいろなタイプの人間がいて、いろいろな役割があるからこそこうして成り立っているのかも・・・なんてことも思わされてしまった作品でした。
杉山彦々が演じた誰にでも寝返るパシリ男の田辺なんて、彼の人生に共感は出来ませんが、必ずどこかで見かけるタイプの男だし、ある意味絶対必要なキャラクターですもんね(笑)

その田辺なんて比較にならないほどのダメ男だったのが、小林且弥演じる主人公のヒデジだったでしょうか。
信じられないぐらいのボンクラぶりには、驚きを通り越して呆れるばかり・・・。
ヒデジは一応フリーターをしながらプロのバンドを目指す夢を追う若者ではありましたが、そんなのは名ばかりで、その実はただグダグダと毎日を過ごすだけのダメ男でしたからね。
大杉漣が演じたコンビニ店長との会話が彼の人となりを象徴していたと言えるでしょう。
しかし、彼のように覇気もなくなんとなく生きている若者が現代社会に溢れているのは、間違いない事実なのでしょうね。

そんなしょうもない彼氏に愛想を尽かしたみひろ演じるヒデジの彼女アザミが狂言誘拐を実行してから物語は劇的に動いていく・・・はずでしたが、その後もゆる~いテンポで進行し、まったく緊張感のない誘拐劇が展開されました(笑)
彼女が誘拐されたと聞いてもまったく焦りすら感じずスナック菓子を食べて昼寝をするヒデジ・・・うん、これは世界最強クラスのダメ男でしょう!
と言うか、そもそもなんでこんなボンクラにこんな可愛い彼女が出来るんだよ~と、見る者が世の中の不条理を嘆きたくなること間違いなしの状況でしょうね。
アザミがまためちゃくちゃ可愛かったですから尚更ね・・・。
ただ、このアザミもしょうもない小悪魔女でしたので、全く共感できる人物ではありませんでしたけど。
アザミを演じたみひろは元アチラの世界のトップ女優で志村けんをも虜にした女優でありますが、なるほどこの可愛さなら絶大な人気があったのも納得ですね。
アチラ時代を彷彿とさせるサービスシーンもありますので、興味のある方は是非(笑)

さて物語はやがて狂言誘拐の首謀者であるアザミ、その協力者の祐一、そしてヒデジの関係性が明らかになって行き、思わぬ結末を迎えますが、まあどうでも良いと言うか勝手にやってくれと言うか・・・。
まあ脱力系ムービーですから、それはそれで良いのかなと思っていたのですが、最後の最後に衝撃の展開が!
う~む、そこだけ急にシリアスになるのはどうなんでしょうか・・・いろいろな意味が含まれる「ソレ」とエンドロールだったかと思いますが、何となく作風と違う感じがして私的にはいまいち受け入れられなかったかな(苦笑)
そこは好みの問題だと思いますので、まあ人それぞれでしょう。

ところで、アザミの狂言誘拐を手助けする祐一を演じたのは、あの「キャタピラー」で芋虫男を演じた大西信満だったのですね。
「キャタピラー」では素がどんな人か分からない状態だったので、今回最後まで同一人物だと認識せずに見てしまいましたよ・・・次はどんな役で出会えるのか、ある意味楽しみです!

詳細評価

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