あらすじ・解説
早くに両親を亡くし、祖父母に育てられた田村(遠藤要)は、一人で痴呆症の祖母の面倒を見ながら暮らしている。ボクサー志望の彼の唯一の希望はボクシングだけだったが、たちの悪い先輩に目を付けられていた。ある日、彼が通うボクシングジムに漫画家の服部(岩瀬亮)が取材に訪れ……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(40件)
- aco********
3.0点
フィジカルに練られたキャメラワーク、演出、スピード感、どれもなかなかのもの。最終的に、結局何が起こっていたのかよく分からなかったのだが、ほのかに温かい温度感を残して終わるのもいい。 認知症のおばあちゃんの存在がさりげなく効いている(おばあちゃんに助演女優賞をあげたい)。 忘れがたいシーンも多数あげられる。 公衆トイレでの出来事、ジムのトイレでの出会い、独り言を続けながらお漏らししている祖母の足元、万引きの後の心理描写、横浜の夜景をバックにした屋上、消灯したジムのリングでシャドウする姿、…。 イっちゃった表情を撮るのが滅法上手いが、それだけじゃないものを感じる。
- kak********
1.0点
何が気持ち悪いってこのあからさまに関係者で固めた陳腐な高評価レビューの数々。 少なくとも面白い作品ではないだろ・・・
- jaz********
2.0点
ネタバレ4点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - やふたろう
5.0点
試写会に招待されたら監督に「まりこさんという人とお付き合いしたことはありますか?」と聞く予定だった。それが原因だったのだろう、試写会に呼ばれる機会には巡りあわなかった(涙)。“東京藝術大学”と聞いただけで直立不動になってしまうような高嶺の花。そんな大学の連中がどういった映画を撮るのか、興味津々で有料鑑賞。 ん~、これは良い。大満足です。レビューにはいかにも関係者と思われるようなバージンレビュー満点評価が花盛りで、万人受けしがたい作品にしてはやや評価が高止まりですが、気にすることはない。ラストも観客には一切気を使うことなく、芸術家なりのまとめ方で終わる。興行成績など気にしない一方通行の作風だから、ベクトルが合えば申し分ないわけだ。そのベクトルは『リリィ・シュシュ』に向いてます。『リリィ・シュシュ』フリークなら大丈夫ですよ。 主演・遠藤要、彼の代表作となりうるだろう。彼のボクシングシーンは本物だ。わが地元川崎・元住吉のブレーメン通りでひったくりなどしやがって。許さん。若手俳優の中ではきらりと光るバイプレイヤー、波岡一喜。彼もたいしたもんだ。 現在、渋谷で上映中の青春グラフィティ『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に『イエローキッド』2作品とも満点だ。東京、大阪でしか公開していない事情もわからないではないが、地方の若者たちに「アバターだけが映画じゃない。こんなせつない映画もあるんだよ。」と教えてあげたいね。
- kzy********
3.0点
前評判がよく期待していたのですが、期待はずれでした。公開初日のレビューがないのも頷けます。バイオレンスとかスピードとかいった言葉で評されていましたが、それほどでもなく、粗削りでも、何かが強く伝わってくる、ということもなく。卒業制作にしてはよく出来ているかも知れませんし、映画祭ではダントツだったのかも知れませんが、渋谷の場内には、う~ん、という空気が漂っていた気がします。
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