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イエローキッド
2010年1月30日公開

イエローキッド

1062010年1月30日公開

やふたろう

5.0

まり子さん、壮絶な“力”を感じる良作です

試写会に招待されたら監督に「まりこさんという人とお付き合いしたことはありますか?」と聞く予定だった。それが原因だったのだろう、試写会に呼ばれる機会には巡りあわなかった(涙)。“東京藝術大学”と聞いただけで直立不動になってしまうような高嶺の花。そんな大学の連中がどういった映画を撮るのか、興味津々で有料鑑賞。 ん~、これは良い。大満足です。レビューにはいかにも関係者と思われるようなバージンレビュー満点評価が花盛りで、万人受けしがたい作品にしてはやや評価が高止まりですが、気にすることはない。ラストも観客には一切気を使うことなく、芸術家なりのまとめ方で終わる。興行成績など気にしない一方通行の作風だから、ベクトルが合えば申し分ないわけだ。そのベクトルは『リリィ・シュシュ』に向いてます。『リリィ・シュシュ』フリークなら大丈夫ですよ。 主演・遠藤要、彼の代表作となりうるだろう。彼のボクシングシーンは本物だ。わが地元川崎・元住吉のブレーメン通りでひったくりなどしやがって。許さん。若手俳優の中ではきらりと光るバイプレイヤー、波岡一喜。彼もたいしたもんだ。 現在、渋谷で上映中の青春グラフィティ『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に『イエローキッド』2作品とも満点だ。東京、大阪でしか公開していない事情もわからないではないが、地方の若者たちに「アバターだけが映画じゃない。こんなせつない映画もあるんだよ。」と教えてあげたいね。

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