ここから本文です

プレシャス (2009)

PRECIOUS: BASED ON THE NOVEL PUSH BY SAPPHIRE/PRECIOUS

監督
リー・ダニエルズ
  • みたいムービー 529
  • みたログ 1,831

3.60 / 評価:677件

数々の社会問題が浮き彫りにされる映画

  • Shoko さん
  • 2014年8月16日 18時05分
  • 閲覧数 2112
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

2009年の映画を対象にした第82回アカデミー賞で、多くの賞にノミネートされていたので良作だということは理解していましたが、その時、演技初体験の新人、それもとても太った黒人の女の子、が主演女優賞にノミネートされていたのにもびっくり。どんな映画なのかずっとみたいと思っていました。

社会派の映画だろうとは思っていましたが、主人公、プレシャスの境遇の悲惨さは想像を絶しました。
1980年代後半のニューヨーク、ハーレムを舞台にしたこの作品は、アメリカの貧困層におけるさまざまな問題を描き、衝撃的です。

肉親による児童性的虐待、、。プレシャスが16歳にして二度の妊娠をしたため、学校を退学させれらること。その相手が実の父親だというのは、かなり早い時期に提示されますが、それがいつからはじまったのか。その年齢がわかった時、愕然としました。

そしてそれが原因ではじまった母親からの肉体的、精神的虐待。

彼女が読み書きができないこと、過食により肥満していることの理由も原因がわかってきます。

でもこの映画が他の社会派映画と違うところは希望が感じられるところ。
フリースクールで彼女を心にかけてくれる先生の存在と、ソーシャルワーカーの女性。
この二人が彼女を見守ってくれる。
この二人がいなかったらプレシャスはどうなっていたか。

逆にいえばこういう人たちに巡り会えないたくさんの不幸な子供たちもいるのかもしれない、、。この映画はそういう目を開かせてくれます。

そして教育の必要性。読み書きができるようになったために、プレシャスは自分の言葉をもち、自分の手で子どもたちを守り、生きて行く道を選ぶことができるのです。

もうひとつ、プレシャスが自分を守るために空想の世界に身をおくシーンや、映像表現のユニークさも、この映画を際立たせる要因になっています。

教室では口もきけずにいたプレシャスも、空想の世界では饒舌です。
そこで私たちはプレシャスの内面を知り、厳しい現実を知りながらも同時に希望をもってこの映画を鑑賞することができます。

プレシャスを演じたガボレイ・シディベ、母役のモニーク、先生のポーラ・パットン、ソーシャルワーカーのマライア・キャリー。みんな素晴らしかった。それもこれも監督の手腕ですね。

重要な映画。つくられるべきだった映画だと思いました。みてよかったと心から思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ