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プレシャス (2009)

PRECIOUS: BASED ON THE NOVEL PUSH BY SAPPHIRE/PRECIOUS

監督
リー・ダニエルズ
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3.60 / 評価:677件

プレシャスに幸あれ

  • 映画子 さん
  • 2018年7月3日 17時11分
  • 閲覧数 2322
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

これが現実の日常である少女がいるならば本当に本当に悲しい。悲しすぎて見直したいとは思わない。裏側の現実を知る事は必要だと思うけど。

生まれた時、母にとって「プレシャス」と名付けるくらい、文字通り大切だった彼女は、最低最悪な彼女の実父によって、地獄を見せられてしまう。それでもその最低最悪な男を選んでしまう馬鹿で最低最悪な母によって、彼女の16年の人生は壊されてしまう。

どんな手を使ってでもその男から娘を守らなければならない母親が、女として娘に嫉妬して猛烈な虐待を繰り返す毎日。彼女は何一つ悪くないのに、無知は罪だ。フリースクールに行くという、自ら切り拓いた新しい環境での出会いを糧に一歩ずつ進んでいくプレシャスを心から支えたくなる。

あんなに辛い経験をした結果である子どもに愛を捧げたいと思える母性、それはこの地獄のループから抜け出す為の鍵。誰の為にもならない最低の日々を繰り返しちゃいけない。勉強をすることが何故必要なのかを知ることができる。知識は自分を救うのだ。

心根は優しいプレシャスがこの先に鬼母の元へ帰ることがありませんように。これからは自分の人生をしっかり歩んでほしい。プレシャスが子ども達と3人で生きていくのは綺麗事では済まないけれど、どうかレイン先生や、友達や、ナースや、カウンセラーや、時々は夢や妄想の力や、愛を借りながら乗り越えていけますように。HIVの感染までってどんだけ神様は意地悪するんだろ。

冒頭プレシャスが首にしていたオレンジのスカーフが終盤、同じように辛そうな境遇にある少女に渡されたのは彼女なりのエール、強さかな。自分が今いる場所は今までとこれからの「中間」と考えられるようになれた彼女は、子ども達の良いママになって幸せを自分で掴んで行けると信じたい。

ラストの「すべての愛しい女の子たちへ」というメッセージが、プレシャスが背負った沢山の悲しみと、1つでも同じような思いをしたことのある(かつての)女の子たちに届いて欲しい。レイン先生が綺麗だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 絶望的
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