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17歳の肖像 (2009)

AN EDUCATION

監督
ロネ・シェルフィグ
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3.61 / 評価:392件

解説

イギリスの人気記者リン・バーバーの回想録を基に、ベストセラー作家のニック・ホーンビィが脚本を手掛けた注目の青春ムービー。年上の男性と劇的な恋に落ち、それまでの人生が一転する少女の変化と成長を描く。賢くキュートなヒロインを演じるのは『プライドと偏見』のキャリー・マリガン。その幸運な相手役に『エスター』のピーター・サースガード。傷ついてもしっかりと前を見つめて進んで行く主人公の凛(りん)とした姿がすがすがしい。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1961年、16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、ロンドン郊外の街で平凡で退屈な日々を送っていた。父(アルフレッド・モリナ)は成績優秀な娘をオックスフォード大学に進学させようと躍起になり、彼女はそのことに反発を覚えていた。そんなある日、彼女はデイヴィッド(ピーター・サースガード)という年上の男性と出会い……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「17歳の肖像」イギリス階級社会の厳しさを感じさせる、やるせないラブストーリー

 女子高生のジェニーが年上の男性デビッドと知り合って恋の苦さを知るストーリー。青春ドラマのジャンルではあるけれど、甘い香りはほとんどない。むしろ、1961年当時、戦争の後遺症をひきずって質素な生活に甘んじていたイギリスの社会状況がよく見える人間ドラマになっている。キャラクター描写のキーワードがEducation、つまり、どんな教育環境で育ったかにおかれていて、それが物語に奥行きを与えているのだ。

 学歴がないために苦労してきた父親の期待を担ってオックスフォードに進学しようとしている早熟で知性豊かなジェニー。だがデビッド自身は、ジェニーが思ったようなステータスの持ち主ではないことが次第に分かってくる。上流階級の金持ちダニーと友だちづき合いしているが、デビッドには何のバックボーンもないし、大学も出ていないはずだ。特に説明はしないのだが、ダニーとの間にある微妙な空気でそれとなく彼らの身分差を感じさせる、実に成熟した演出だ。ここがこのラブストーリーのポイントでもある。

 2人の交際は性急な婚約に進むのだが、それはジェニーを失うのではとデビッドが恐れたからだ。彼女があまりに美しく変身した結果、学歴もステータスもない自分を通過して、やがて他の男のものになるのでは。そんな不安が彼に無鉄砲なプロポーズをさせるのがやるせない。新人キャリー・マリガンが文句なしに魅力的で、彼女に目を奪われてしまいがちだが、イギリス階級社会の厳しさが、このラブストーリーの背景にはあるのだ。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2010年4月8日 更新

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