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告白 (2010)

監督
中島哲也
  • みたいムービー 2,315
  • みたログ 1.1万

3.90 / 評価:5761件

パッ ドッカーン! なーんてね

  • cpd***** さん
  • 2011年11月26日 19時12分
  • 閲覧数 323
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

そう言えば、古くは黒澤明の『どん底』、ポン・ジュノの『殺人の追憶』などがあった

その作品全体のエキスがその瞬間に凝縮され完結される。つまり、ラストフィックスでの顔面アップはそれ程重要な意味をもつものである。本作で見事な演技を披露した松たか子だが、その役者としての目覚ましい成長ぶりをこのラストカットで痛烈に印象づけることになった。


教師受難の時代。昔は聖職として敬われた職業だが、現代は違う。様々な家庭の事情を抱えた、それこそ多種多様な生徒達を指導しながら、一方では事あるごとに口やかましいモンスターペアレントやPTAに神経を注ぎ、頭が上がらない。教師もただの人間である。教壇では優しく自分を繕ってもプライベートでは精神的にボロボロになってストレスのはけ口もない。そんな二面性をはらんだ典型的で極端な教師像を彼女は熱演していた。
芦田愛菜の可愛さも際だっていたし、出演者はみんなよく頑張っていると思う。


中島哲也の作品は「映画らしい映画」とでも言おうか、共通するのは映像の持つ可能性を最大限発揮しながら訴えたい事柄をビジュアルに落としてゆく。要するに、作り物として割り切ったスタンスから放たれるメッセージを我々は目にすることになる。一皮むけば極めて現実的な物語も透明なオブラートで包み込まれ、絵空事のようにも映ってしまうというある意味リスクを抱えながら。でも彼はリスクをリスクとあえて考えないで、CG、VFXが氾濫する現代において、時代の寵児にならんが為に突き進む個体のようでもある。それもいいだろう。リアリズムだけが映画ではない。要は、その作品が多くの人々に感動を与え、対価かそれ以上の満足感を与えさえすればいいのだから。

あとは好みの問題だ。

極彩色からモノトーンへ作品全体のイメージに大転換を図ったが、作られていると言うイメージは全く変わっていない。それが良いのか悪いのか判断しづらいが、この人の目指す方向にブレがないのは見上げたものである。


ラストシーンに戻ろう。
松曰く「なーんてね」。この「なーんてね」が鑑賞後しばらく気になり続けている。

なんだ、この「なーんてね」は?

極めてスリリングで早い展開の最後を締めくくるに相応しい台詞なのだろうか。照れ隠しのようで、それまでの物語全体を煙に巻いてしまうかのようなこの言葉の意味は。



脚本兼監督・中島哲也に聞きました。「なーんてね」の意味、返ってきた答えに最も近いものを以下の選択肢からお選びください。

 1.あまりにも暗くおぞましい物語なので最後に観客への緩和剤と   して挿入した。
 2.映画は所詮作り物だというポリシーから、あえて自己のスタンス   を強調した。
 3.全ては主人公の空想の産物だった。
 4.倫理的、道徳的に問題があり、社会的反響を考えて、教師として優しく指導する一面も覗かせた。
 5.主人公は精神異常者だった。
 6.その他

   なーんてね。

詳細評価

物語
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