2010年12月25日公開

ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~

WHERE IN THE WORLD IS OSAMA BIN LADEN?

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ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

もうすぐ誕生する子どものため戦争のない平和な世界を望むモーガン・スパーロック監督は、オサマ・ビンラディンを捜す旅に出る。イスラム諸国を駆け回る中、彼は中東の理性的な面と過激的な面の両方に出くわす。戸惑いながらもスパーロック監督の質問に応じてくれる人々と接するうちに、彼らも自分と同様に子どもの将来に希望と不安を持っていることを知る。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(3件)

勇敢20.0%知的20.0%かっこいい10.0%不気味10.0%恐怖10.0%

  • 真木森

    5.0

    「難しかった。面白かった」 byある十代

    私は道東の高等学校に勤める地歴科教員。年度も終わりということで、試験勉強のクビキから開放されたごくわずかのこの時期に『ビンラディンを探せ』を見せてみました。イスラム各国の「普通の庶民」の姿をこれほどまでに生き生きと活写した映画はありません。それにどストレートのドキュメンタリーと違って「遊び」の部分があるので楽しく鑑賞できるし、何よりこの映画を通じてスパーロック監督が訴えたメッセージが素晴らしい。ただし日本未公開作故に吹替設定はなく、もし吹替だとしてもあのおしゃべりの嵐の中では理解が追いつかないだろうに、字幕だからいよいよ高校生は慣れて無くて情報処理パンクになるのではという危惧がありました。そもそも9.11を中心としたイスラム原理主義のテロの現況について知らなければ何のことやらさっぱり分からないかもしれないし、況んやパレスチナ問題なんて。それでも見せる価値ありと英断して、試みに鑑賞させたのです。さてその結果は…、確かに何のことやら分からなくて途中で放心している生徒も数人いましたが、何と生徒は十代の瑞々しい感性で本作のメッセージを受け取り、何のことか分からなくても画面からダイレクトに伝わってくるものをそのまま飲み込んで、私自身ほれぼれするような感想を書き残してくれたのです。曰く「イスラムの方々がいい人だなあと思った。前よりイスラムの人が好きになったなあ」「世界のアメリカに対する考え方や、戦争の恐ろしさや、宗教の恐ろしさがよく分かった」「平和に暮らせる日本はすごいんだなと思った。おもしろかった。歌も良かった」「自分の国の立場だけで政治を語るようになってしまうことがとても恐ろしいと思います。なので自分の国の立場だけで世界を見るということがここまで中東の問題を悪化させた原因の一つの様な気もします」「ユダヤ人の人たち(?)怖かった!! 深かったーーっ!! ビンラディンがつかまらなくて、ちょっとがっかり でも、赤ちゃん生まれて良かったね」etc etc 特にパレスチナやアフガニスタンの「一寸先は戦争」というリアルな映像は相当に衝撃的だったようでした。全体の感想を一言でまとめれば「難しかった、面白かった」ということですね。これは私も忘れていた初心です。大人サイドは「若い世代には分からないだろうから見せても仕方ないだろう」って先走って判断してしまって、硬質かつ難しいテーマを含んだものをパッと分かりやすい形でショートカットして彼らに提供してしまいがちです。でもそれはかえって彼らの立ち向かう力の育ちを奪ってしまう行為です。我々が子どもの頃を考えても、難しい問題であっても何とか理解しようと背伸びしたりしましたよね。難しい問題だというその難しさ自体を受け取り、言語化できないまでも何ともモヤモヤした感覚の中で体全体を使ってそれをつかみ取ったりしたものです。これなんです。センス・オブ・ワンダーです。力のある映画はその底流に流れている「思想」が伝わらなくとも、にじみ出てくる「何か」を如実に放っています。私だって高校生の時分『戦場のメリークリスマス』なんかを見て、それが何なのか説明できないけれど、ただならぬ凄みを直感的に受け取った訳ですし。感性の鋭さというものはそういうものです。それは十代の特権。そしてその時に出会ったものはその人の価値判断基準を一生涯左右するほどのキーストーンになるかも知れない。それと引き合わせることこそ教育者たる私の最大の使命にも思える…。  最後に私自身の感想を。革命前のエジプトの姿を活写したことでも本作は素晴らしい価値があると思います。現地の若者が明確な政治的見識を持ち、現ムバラク政権の積年の腐敗に無力感を感じつつも期するものを秘めている。他のイスラム圏に比べて女性が生き生きしているのも新鮮でした。そして米軍が「イラクに民主化をもたらす」とか大義名分を捏造してその実侵略を行った醜い姿と比較した時に、今回のイスラム圏「民主化ドミノ」の原動力になっているものの在処も示しています。それは普通にそこにいる若者達の「熱い思い」であり、それは特別なものでも何でもなく、スパーロック監督が「新しく生まれてくる子どものために平和な条件を作りたい」という初期発想で本作を撮り出したのと全く同じ。貧困と偏見、無知がテロリストを生み、タリバンを育て、アルカイダを養う。それは映画中のハマスの頑迷さ、強硬さと同期で、そしてその怨恨と排撃の疾かれた狂熱は本当に恐ろしい…。なんて私は言語化できる「コトバ」をいくらか持っていますから文字を並べることが出来ますが、やっぱり私の教えている生徒たちのピュアなフレーズの範疇から抜け出るものではありませんね。それだけ彼らの「コトバ」は価値があるものなんです。全国の教育者の皆さん、そんな彼らに、どうぞ、良質の映画を見せてやって下さい。

  • ewa********

    5.0

    おバカなのはタイトルだけ

    最初は子どもができたからって、ビンラディンを探し(捕まえに)に行くと言うめちゃくちゃさにどうなることかと。 中東の国々を回り現地の人々とふれ合い、そこでイスラムの若者たちの現実と未来を目の当たりにするスパーロックを通して、ビンラディンを探し出す事なんかよりも大切な、何かに気づくことができるはず。 劇中でのイスラムの人々のこのセリフがとても気になった。 「経済と未来に希望を持てない若者がテロリストになってしまう」 果たして、イスラム圏だけの話なのだろうか。 今の日本はどうだろうか? 始まりはアホっぽいけど、物語の着地点は納得できるものだった。 これぞ、筋書きのないドキュメンタリーの醍醐味なのかも。

  • oce********

    4.0

    当たってるよ!おい!

    マックに一石を投じた「スーパー・サイズ・ミー」で知られる、モーガン・スパーロックのドキュメンタリー2作目はビン・ラディンがターゲット。 妻が妊娠するが、この世に産まれてくる子供が安心するためには、脅威であるビン・ラディンを何とかしなればならない。 よってどこに潜んでいるかをスパーロックが探り当てる体当たり取材。 しかし今見ると大分違う感情を持つ。それもこれもビン・ラディン暗殺のニュースが世界中を駆け回ったからだ。 絵空事にしか物語が見えないが、追っていた国の最終目的地がパキスタンというのには驚いた。 ご存じのとおりビン・ラディンはパキスタンに匿ってたところを射殺されている。 やはり世界で逃げることの出来ないところはないのだ。 ビン・ラディンが死んでも何も変わらないというセリフが出てくるが、現実もそうなところが鋭い指摘だ。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~

原題
WHERE IN THE WORLD IS OSAMA BIN LADEN?

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日