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ふろたき大将 (1955)

監督
関川秀雄
  • みたいムービー 2
  • みたログ 1

4.00 / 評価:3件

13歳の石橋蓮司主演作

  • osugitosi さん
  • 2012年6月9日 22時51分
  • 閲覧数 859
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

昭和30年制作の児童映画(教育映画)です。
映画館でなく、学校や公民館などで上映してた作品・・・

昭和25年の広島が舞台で、
原爆ドームの周りで子供たちがウロウロしてます。
パン泥棒した子もいます。
その子に、たまたま出合った紳士風の男の人が
よかったら、私に付いて来なさいと、
誘いました。
この人が似島という小島にある
似島学園という施設の先生でした。
この学園は戦争孤児などを入れるための
施設です。
私などは初めて知りましたが、
実在の学校であり、現在もあるようです。
(広島ではよく知られているのでしょう)

で、その学園に連れられ来た子は
徳さんと呼ばれています。
小学校高学年か中学生くらいの年ですが、
読み書きもろくに出来ないので
小学校低学年のクラスに入れられます。

原爆のときに頭を打って、頭が悪くなったんだ。
などと皆に馬鹿にされます。
(今なら自主規制のセリフでしょう)

そんなことで、学園がいやになり、
徳さんは、島から逃げ出そうとしますが、
先生に連れ戻されます。
そのとき先生は、彼が、暖を取る為に
枯れ草を燃やしているのを注目しました。
それが上手で、火をたやすことなく燃やしているのです。
長年の浮浪児生活によって、身に付けた技なのでしょう。

先生は、彼を学園寮の風呂場たき担当に
就かせることにします。

人間だれでも1つくらいは得意な事がある。
風呂焚きの責任者として、彼にがんばってもらうことで
生きがいを与えたのでした。

彼は張り切ります。
しかし、責任者はただ風呂焚きすれば良いと言うものでは
ありません。
生徒を寮ごとに風呂に入れるための順番を決めなくてはいけませんし、
薪の在庫管理もしなくてはいけません。
そのためには、漢字も覚えなくてはいけないし、
算数も出来ないとダメです。
だから、彼は必然的に勉強します。
難しい寮の漢字の名も分かるようになりました。

もう馬鹿にされることはなくなり、
ふろたき大将として、学園での生活を謳歌し、
そのことが広く知れ渡り、就職もいち早くできるようになります。

そんな内容の映画です。
たしかに、教育映画の題材としてもってこいでしょう。
しかし、この作品は東映制作です。
東映の児童映画第一作目ということであります。
よって、コンセプトは、娯楽的要素もいれ堅苦しい作品に
しない。とういことだったようです。

このコンセプト通り、
いかにも教育的な押し付けはありません。
自然に教育、勉強の本来の形を見せてくれます。
そして、この施設の宣伝でもありません。
物語の背景の一つです。
そんな描き方だから、この学園の良さが却って伝わります。

で~今見て一番の価値といえば、
このふろたき大将、徳さんを演じていたのが、
当時13歳の石橋蓮司さんということでしょう。
まだ、声変わりもしてません。
しかし、顔はそのまんま?です。
さびしそうな顔つき、いじめられた時の顔など
どうみても(当然だが)石橋蓮司の顔なのです。
インパクト大であります。

さらに言うなら、なんと音楽が伊福部昭!
ラストの徳さんが島から旅立つシーン。
海波が映ってるときに流れる音楽。
モスラとかキングコングが泳いで帰る
怪獣映画のラストシーンを思い浮かべてしまいます。

ちなみに、この東映の児童映画は
その後、100本くらいは製作されたようです。
(現在はないらしい)
東映作品に限らず、この手の教育映画、
学校で見せられた?方はいるでしょう?
今ならプロジェクターでやってるのかな?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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