2010年6月19日公開

闇の列車、光の旅

SIN NOMBRE/WITHOUT NAME

PG12962010年6月19日公開
闇の列車、光の旅
4.0

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(118件)


  • tks********

    4.0

    静かなる緊張感が続く

    ストリートギャングの迫力に驚く。ど派手なアクションシーン等は無いものの、静かなる緊張感が続き、引き込まれる。 観終わった後に、自分の環境を見つめ直さざるを得ない心に残る作品。

  • 一人旅

    5.0

    中南米の実情を背景にして

    キャリー・ジョージ・フクナガ監督作。 中米ホンジュラスからアメリカを目指し旅する少女を描いたロードムービー。 日系アメリカ人のキャリー・ジョージ・フクナガが監督・脚本を手掛け、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが製作総指揮を務めた中米ロードムービーで、ホンジュラスで貧しい暮らしをしている少女が、父親と叔父と共にグアテマラ、メキシコを経由して新天地アメリカを目指すというお話です。 中南米の貧困と犯罪の蔓延、アメリカへの不法移民といった社会問題を背景に、新たな人生を手に入れるべく長い旅に出たヒロインの過酷な道中を描いたロードムービーであり、徒歩や自動車ではなくアメリカ行きの貨物列車の上に乗って(無賃乗車して)北上していくヒロイン一行の覚悟の旅路を描いています。 ヒロインが出逢うメキシコギャングの青年との関わりと惹かれ合いがもう一つの軸となっていて、組織に追われることとなった青年と運命を共にするヒロインの危険な逃避行&メキシコ脱出行がサスペンスフルに活写されていますし、“掟”を最優先する組織の執拗な追跡&凶悪性がリアルで、それらは中南米においては決して誇張されたものではありません。 貧困や犯罪に苦しむ中南米の実情を一人の女性(+α)の視点から描いて、『そして、ひと粒のひかり』(04)といった旧作を連想させる社会派ロードムービーで、広大な敷地に大型スーパーが林立するアメリカ郊外の風景が、小さな家屋が狭苦しく密集する中南米の風景とは対照的に映し出されています。

  • gla********

    3.0

    ネタバレ入り込めない

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • hor********

    3.0

    もう少しシリアスさが欲しい

    重い内容だが、映画としては重くなくすっきり見れる。 それがいいのかどうか。 国際問題、貧困、不法移民、未成年による殺人。重いことを扱っているにしては重厚感がやや希薄。

  • dkf********

    4.0

    過酷極まる裏版「世界の車窓から」

    ホンジュラスやグアテマラのある中米は世界で最も治安の悪い地域だろう。この作品そのものはフィクションだが、これと同じような話は特別な人々に限った話ではなく、それこそ日常的に起こっているはずだ。本作の原題も「ある無名の人」というものらしいが、作品の本質をよく捉えたタイトルだと思う。 貧しい移民が貨物列車に不法乗車し、劣悪な環境と様々な危険の下で国境を目指す旅路がノスタルジックなロードムービーになるはずがない。まさにそれは「裏版・世界の車窓から」とも言うべき、過酷を極める命がけの明日なき旅路だ。ドラマとして描かれる移民の少女とギャング団の青年の関係も、変に甘っちょろい方向に行ってしまうと、せっかくのシリアスなテーマ性が台無しになるところだっただけに、この「ほのかさ」でちょうど良い。 本作を撮った監督が日系四世というのも日本人には馴染み深い。やや演出が平坦でメリハリに欠ける印象はなきにしもあらずだが、これがデビュー作というなら十分及第点。ドキュメンタリーの鮮烈さとフィクションのドラマ性のバランスは「シティ・オブ・ゴッド」にも匹敵するほどの良作だと思う。

  • fg9********

    5.0

    少女の行末に果たして未来は?

     …先ずは、冒頭からストリートギャング団の凄まじい儀式に圧倒される(12歳の少年が入団する際、メンバからの13秒の暴行に耐えなければならないのだ…)。  また、この少年はギャング団への忠誠の誓いとして、手製の拳銃で人殺しまでさせられてしまう(殺された人間をブツ切りにして犬に喰わせてしまうシーンはゲゲッ!!)。   さらに、この少年は自分をギャング団に引き入れた兄貴分(主人公)を最後に……する羽目になる……。  ストーリー全般は、不法移民の少女が父親たちとともに、命がけで列車の屋根に乗りアメリカへの脱出を夢見る。   そして、その少女は、ギャング団の組織から追われ命を狙われる青年(前述の主人公)を、あることをきっかけに慕い始めるが、青年の行末には明るい未来がある筈もなく……哀しい結末が待ち構えている……。  そんな展開の中、最後に少女は、途中で父親を亡くす不幸に遭いながらも脱出に成功し、親戚のもとに電話が通じることになるが、その時うっすらと微笑んだ少女の行末に果たして未来はあるのだろうか???  明かされないまま映画は幕を閉じる。 中南米事情には全く疎い自分にとっては衝撃的であり、かつ、なかなかの力作であると感じた。

  • rai********

    4.0

    移民問題

    今アメリカが頭を悩ませる中南米移民の問題をメキシコ人の視点で感じる ことができる評価通りの良作。 不法でも逃げたくなる人々の気持ちに少しは理解が持てるようになれたかも。

  • joz********

    5.0

    心に残ります

    どんなに金をかけても、名俳優を集めても作れない映画というものがあります。 それは、地元の監督が地元の役者を使って作る映画です。 こればかりは、ハリウッドでも無理というもの。 かなり荒っぽいストーリーです。 でも、作りは全く荒っぽくない。 それどころか、細部まで練りに練られた緻密な作りになっています。 メキシコギャングの実態をこれほどリアルに描けるのは、現実に彼らの恐怖を身近に感じながら生活していないと無理というもの。 貨物列車の屋根の上で、風や雨に晒されながら国境を目指すプロセスが実にいい。 貧困が招く救いようのない現実。 主役の二人を含め、皆が存在感のある演技をしていて、まるでドキュメンタリーを観ているみたい。 こんな悲惨な現実を伝えるには映画しかないのかもと思わせる。 冗長になりやすいストーリーを、これだけ緊張感を持って見せる映画監督の才能は大したものです。 メキシコ映画は侮れませんよ~~(^o^)丿

  • kps********

    3.0

    ネタバレギャング映画になってるとこが勿体ない。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • shi********

    3.0

    先進国の光の陰に広がる暗黒の闇

    中南米のギャングの一員と少女の物語。 少女サイラは父親と叔父とともにメキシコを経由してアメリカに渡ろうする。 メキシコでの道中は列車の屋根の上。 まずこの光景には驚かされる。 何十人もの人々が半ば堂々と貨物列車の屋根に登る。 当然彼らはみな不法入国の移民。 劣悪極まりない旅程だが、中南米に留まるよりかはマシ。 現代社会の闇の一面だ。 道中、彼らに食料を差し入れる人々もいるが、子供たちからは「移民どもめ」と石をぶつけられたりもする。 いかに彼らが弱い立場であるかがわかる。 一方のギャングの一員カスペルはボスに恋人を殺される。 そのボスともに列車移民からの強盗に加わるが、少女をレイプしようとするボスを殺害し、列車に留まる。 中南米の闇を象徴するこのギャング集団だが、残虐極まりない。 敵対グループの縄張りに入り込むだけで、即殺される。 グループに入る際の「テスト」として、まずは殴る蹴るの暴行。 さらに敵対グループの者を殺害させる。 これを幼い子供にもやらせる。 そしてそんなギャングの一員になったことを自慢気に語り銃を見せびらかす子供。 そしてそれに羨望の声を上げる子供。 この国の社会構造は未熟というよりも、完全に病んでいる。 つくづく日本に生まれて良かったと思ってしまう。 そんなギャング団、組織力は凄い。 ボスを殺した青年を「手配」し、追いつめる。 この組織力は現地警察よりも勝っていること明らか。 この2人、そんな追っ手から逃れることができるのか。 この暗黒の中南米から脱することはできるのか。 前半は主にギャング団の実態、列車が動き出し2人が出会ってからの後半といった二部構成に近い展開。 追跡劇もスリリングではあるが、いくら襲われたところを助けられたとはいえ、相手は凶悪なギャング団の一員。 サイラがそんなカスペルとの絶望的な旅路を選択するというのが、今一つ腑に落ちない。 中南米の人々はアメリカという国に希望の光を見るが、その光に包まれることは極めて稀だろう。 北朝鮮やアフリカなど、世界には先進国の光の陰で、暗黒の闇が広がる地域がいまだに存在するが、この中南米もそんな地域なのだろう。

  • ken********

    5.0

    いい設定だー

    いい映画だー。 組織を裏切ったギャングと移民の娘との逃避行っていい設定じゃないですか。 未来がない展開が映画に緊張感を生んでいました。 最後は、半分ハッピーエンド的ですが、そこまでの過程を考えるとよかったねーと言いたくなるな。 とっても、おもしろかったですよ。

  • kit********

    4.0

    鉄パイプ銃こわすぎ

    なんだか久しぶりに悲劇的な青春ヤクザ映画を観たな、という気分。かつては日本も(質は違うが)貧しかったので、似た内容の映画はいくつかあったような気がする。だから、本作はどちらかというと娯楽要素と普遍性を備えた、広く観られるべき映画だという気がした。苛酷な状況のなかで生きる少年少女たちの切ない鼓動に耳を傾けることができれば、背景も知りたくなってくるはずである。ホンジュラス~グアテマラ/メキシコ国境までの道行きが不明瞭なことを見ても、中米移民の現況を描くには長さ不足と知れる。映画はメキシコ国内での移動が中心となる。 映画はストーリー展開で手一杯な感じだが、ギャングの非情さが緊張を維持する。夜の闇に圧倒的な存在感を伴って姿を現す列車、密林を走る列車は、沿線の人々にも希望として映るかのように頼もしい。しかし、アメリカ国境が近づくにつれ、風景は近代的な退廃を漂わせ、移民に投げつけられるのは石である。当初あった列車の存在感は徐々にみすぼらしいものへと変わる。この移りゆく背景と列車の対比が旅の長さを物語る。ただし、風景描写にはもっと力を入れてもよかったと思った(ビジュアルという意味ではなく)。 どんな境遇であれ、動くことができれば、よりマシな場所へ行きたいと思うことだろう。あまり乗り気でなかった少女は、目的地よりもあの青年に自分の行くべき場所を見つけてしまったのだ。その直情的な行動には焦るが、見る目はあったというべきなのだろう。 青年に関わった二人はそれぞれ決断した。どちらかといえば少年の行く末が気にかかる。 サイラ、ウィリー、少年スマイリーとそれぞれよかった(オヤジも)。

  • god********

    4.0

    ネタバレ国境を越えて

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ケイト・ベケットNY12

    4.0

    悲惨な現実

    きっと現実にあるんでしょうね。 こんなことが。 子供たちが銃を手にし、犯罪を犯す。 生きる為に。 組織のボスが顔中タトゥーだらけで、怖い印象があるものの、その手には小さな赤ん坊が。 自分の子を抱きかかえながら、他人を銃で殺させるシーンの「命」の重さと言ったら。 映像的表現では、この様な対比って凄いけど。 犯罪を犯し、人を殺しても罪悪感を感じない彼の様な人でさえ、親という人間。 なんて悲惨な現実でしょうか。 本当に映画の中だけの話と言って欲しい。 でもきっと、これは現実にもありうること。 映画は終始ドキュメンタリーの様な感覚でした。 仕事があって、毎日ご飯食べて、暖かいベッドで眠れる家で暮らせているのは、極上の幸せなのかもしれませんね。 日々の生活で、生きるか死ぬかを感じながらなんて、なかなか無いですもんね。 この映画の絶望も、ラストに少女が力強く生きて行こうと電話を手にする姿の彼女の希望で救われているような気がしました。 逞しく生き抜いて欲しいと願いたくなる映画でした。

  • カッチン

    4.0

    好きな映画だった・・・。

     TSUTAYAのレビューが低いのは何故?って感じ・・・。 この映画切なくっていい映画だと思う。 ヒロインのサイラ役のパウリナ・ガイタンはメキシコのテレビで活躍中らしい。またカスベルも渋い。。。 カスベルが可愛がっていたスマイリーにあっさり打たれてしまうところに組織の恐ろしさと単純なハリウッド映画との違いを感じる。 観終わってから哀愁を感じさせる映画だった・・・。

  • ets********

    4.0

    知っておきたい地球の反対側のこと

    前々から気になってはいたのですが、、、やっとDVDで観ました。 どうも良い映画のようだ、という情報以外はどんなストーリーかも知らず 真っ白な気持ちで観られたのも良かったと思います。 衝撃的な内容でした。 列車の屋根の上に乗って命懸けで密入国する貧困にあえぐ人々。 貧困ゆえに小さな頃からギャング集団に入り、人を殺すことをなんとも思わなくなる 少年少女たち。 もちろん、貧困から来る苦難を描いた他国の映画は今までも何本も観てきました。 しかし、ホンジュラスというあまり馴染みの無い国の実情(世界の中でも最貧国の1つ だそうな)、まだまだ世界にはこのようなことが行われていることを 改めて知ることとなり、衝撃を受けました。 モデルになったギャング集団についても、世界各地に広がっているなどとは露知らず・・ 映画とは本当に勉強になるなあ、などと思ったほどです。 必見です。

  • ale********

    4.0

    平和な日本にいると想像がつかない生活…

    原題sin nombreは、スペイン語で『名前がない』という意味なんだそう。どういう意味が込められているのか、量りかねるが、邦題は、ほれぼれするほど完璧☆ 世界最貧国と言われるホンジュラスから、グアテマラ、メキシコへと渡り、微かな光を求めてアメリカへの不法の旅をする親子に、メキシコのギャング組織の内情を絡ませた、スリリングなロード・ムービー! 貧困と暴力の中の過酷なサバイバルは、『シティ・オブ・ゴッド』でも観たかな? リオデジャネイロが舞台の『シティ…』は、都会の裏側を汚らしく(^^;)描いていた… こちらも、決して美しく撮っているのではないのだけど、列車が進むジャングルや、バナナ畑や、濁った川が、何か土の温もり、自然の暖かみを感じさせる… そこに住むしかない、人々、反対に、抜け出そうと試みる人々の生き様が、あまりにも、平和からほど遠く、辛いものだからかもしれない。 実は、ガエル・ガルシア・ベルナル目当てで借りたのだ♪♪♪ が、いつまで経っても、登場しない…??? オオオ~出た☆  この人か?(国境の川を渡るボートの船頭)と、思ったら、3秒で消えた~~?!  彼は、ホントに出演しているのか? カメオか?調べてみると、制作総指揮に名前を連ねていた^^ いい映画を作ったんだね♪ ま、イケメンが出たら、浮いちゃうような、酷い・辛いお話なのだ。 かなり現実に即した作品らしく、中南米諸国からメキシコを経由して、アメリカに密入国しようとする人々は1年間に13万人。 (その5%が未成年という…)彼らは、照っても、降っても、走る列車の屋根に乗ったまま、2300?の旅をするという驚愕の現実! 先に、出稼ぎ入国している父親と合流する場合もあるらしいが、いずれにしても、アメリカで仕事にありつき、自国の母親に送金する目的という><  また、すでに、家がなく路上生活者となっている子供や、貧困や義父から、逃げだしたい子供が、はかない夢を求めて、電車の屋根に上り、命をかけた旅に出るらしい…☆ 作中にもあるが、大きく揺れる列車からの転落、脱線事故、強盗や殺人は現実のもの… (米国へ密入国させる請負業者に頼む親もいるが、業者は旅の途中で子供を、性の対象にし死亡すれば途中で捨ててしまうとか>< )    もうひとつ、衝撃だったのは、刺青だらけのメキシカン・ギャングが、実在の大組織をモデルにしたもので、その悪名の高さから、 一般人にも、知れ渡っているほどのメンバーが、そのまま出演しているというのだ!!!  ひぃぃぃ~~><;  そんなことがぁぁ~!!!    映画の中で、彼らの姿を見るだけでも、この世の地獄のような気がしたのに! 自分は、なんと恵まれた国に生まれたのかと、思うことしきり… 入れ墨の彼らは、スキンヘッドのネオナチよりも怖かった~><  鑑賞後、中南米のいろいろを知って、愕然。。。 補足すると、作品には、『救い』もある。 中南米の厳しい現実を知らされるものの、エンタメ性も、大いに感じられる作りだった。

  • cha********

    5.0

    感動というよりは痛み

    なんだろう、この見終わった後の、どこか痛くて重い気持ち。 感動というよりは、心の傷をかき回されたような感じ。 全編を通して、根底に、貧国における負の連鎖の悲しみが描かれ、 抜け出す悲しみ、連鎖に捲かれる恐ろしさが サイラ、カスペル、少年スマイリーの それぞれの悲しい眼差しを通じて描かれていく。 少女サイラ、カスペルにとって、 列車での旅は、人生における光の旅だったのではないだろうか。 少女サイラにとっては、 貧国ホンジェラスからアメリカを目指しながらも、 父の再婚相手の家庭を目指すというその旅は 希望に溢れたものではなく、 カスペルにとっては、 裏切り者として死に向かう絶望の旅であった。 しかし、サイラは、カスペルのなかにある青年ウィリーの姿、 に恋することで、家族のなかで見いだせなかった希望を見出し、 カスペルは、ボスを殺すことによって、 自分を必要としている人間を守ることによって、 組織のなかで麻痺してしまっていた人間の心を取り戻し、 ウィリーに戻っていった。 二人が互いに信頼を深めていくことで、 人生の、人間としての希望を取り戻して行く様子が 静かに深く描かれている。 この映画は、二人の光の旅を描く一方で、 少年スマイリーを通して、希望がない故に 組織に入っていく人間が、簡単に人間の心を失くし、 組織に洗脳されて行く様子を描き、終わらない連鎖の 恐ろしさを描いている。 主演の二人(と少年)の演技が素晴らしく、 サイラのカスペルに対する感情や、 カスペルの全編を通しての閉塞的な悲しみ感など、 二人の演技に終始引き込まれた。 エドガル・フローレス、という俳優を他の映画で観たい。

  • tsu********

    4.0

    ギャングと不法移民はUSAを目指す

    地獄のような状況は、没落する大国USAがそれでもまだ相対的に輝いて見えるのか、、 たしかに、ラストのUSAのモールがなんとまぶしく豊かに見えてしまう。 中米からの最大の輸出品はギャングと不法移民という現実のなかに、うごめくような底辺の人間ドラマをうまく切り取った監督の手腕は確かに鋭い。 希望はなくてもなにかにしがみついても人は生きていかなければならない人々の息遣いを感じさせる映画だった。 これも社会勉強の星四つ。

  • yos********

    4.0

    傑作と佳作の中間、しかし観るべし

    鑑賞後は、しばらくその余韻に浸っていたかった。 久々にそんな気持ちになった作品。 どの登場人物がどんな行動を起こし、何が起きるのかについて予想するのは難しくない。 ほぼ予想通りに展開していく物語ではあるが、最初のシーンから物語に引き込まれる。 それだけ映像と演技に魅力があるということなのだろう。 登場人物たちが笑顔を見せることは殆どない。 ギャングも普通の少女も老人も子供たちも、それぞれが置かれた環境で、必死に生きているようだった。 決して恵まれているとは言えない。 それだけを切り取れば、これは「闇の列車」だ。 しかし同時に、「光の旅」でもある。 なぜ「光の旅」なのか? それは直接観て感じ取って欲しい。 そういうメッセージを伝えるという意味では、とても素晴らしい邦題を付けてくれた。 希望を持って力強く生きる、それが観る者の心に響く作品だと思う。

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