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闇の列車、光の旅 (2009)

SIN NOMBRE/WITHOUT NAME

監督
キャリー・ジョージ・フクナガ
  • みたいムービー 431
  • みたログ 678

4.04 / 評価:226件

裏版「世界の車窓から」

  • ポルティ さん
  • 2018年3月15日 23時26分
  • 閲覧数 398
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ホンジュラスやグアテマラのある中米は世界で最も治安の悪い地域だろう。この作品そのものはフィクションだが、これと同じような話は特別な人々に限った話ではなく、それこそ日常的に起こっているはずだ。本作の原題も「ある無名の人」というものらしいが、作品の本質をよく捉えたタイトルだと思う。
貧しい移民が貨物列車に不法乗車し、劣悪な環境と様々な危険の下で国境を目指す旅路がノスタルジックなロードムービーになるはずがない。まさにそれは「裏版・世界の車窓から」とも言うべき、過酷を極める命がけの明日なき旅路だ。ドラマとして描かれる移民の少女とギャング団の青年の関係も、変に甘っちょろい方向に行ってしまうと、せっかくのシリアスなテーマ性が台無しになるところだっただけに、この「ほのかさ」でちょうど良い。
本作を撮った監督が日系四世というのも日本人には馴染み深い。やや演出が平坦でメリハリに欠ける印象はなきにしもあらずだが、これがデビュー作というなら十分及第点。ドキュメンタリーの鮮烈さとフィクションのドラマ性のバランスは「シティ・オブ・ゴッド」に匹敵、あるいは凌駕するほどの良作だと思う。

詳細評価

物語
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