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アウトレイジ (2010)

監督
北野武
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  • みたログ 4,732

3.74 / 評価:2682件

安っぽい暴力映画

  • ざぶとん さん
  • 2017年12月22日 18時29分
  • 閲覧数 3962
  • 役立ち度 11
    • 総合評価
    • ★★★★★

まず、この映画を観て思ったのは監督の北野武はとにかく暴力や残虐シーンをやりたかったんだろうなということ。ちょっと気に食わないことがあると怒鳴って殴り合い。なんとも幼稚なヤクザです。また、ヤクザをテーマにダンディズムや男の生き様といったものも描きたかったと思われます。結果、なんとも安っぽい、中身のない映画となっていました。この映画を面白いと思えるかどうかは、登場人物らのダンディズムや生き様に憧れや共感や刺激を受けるかどうかでしょう。まあ自分は一切そういうものを受けた感覚はありませんでしたが、好きな人は好きだと思います。

また、本作には大きな矛盾があります。それは、この映画からは悪行、非行に走った者は幸せになれないというメッセージが伝わったことです。ダンディズムや男の生き様を描き、そういったものを肯定しているにも関わらずメッセージとしては登場人物を否定しています。一体何がしたいのでしょうか。

そして、役者の演技は上手いのですが、登場人物の設定が乏しく、個人個人の魅力が感じられません。似たような口調で喋る登場人物が多すぎるし、主要キャラはほぼ全員「バカヤロー」を口癖によく吐きます。これでは映画自体の雰囲気が単色になってしまいます。似たようなキャラクターが集まった感じで面白くありません。これも、中身が無いと感じる理由です。

ちょこちょこ挟んでくるたけしらしいハードな笑い要素もあり(笑っていいシーンなのかは不明だが)ましたが、全体的に地味な感じ。これも好きな人は好きなんでしょうけど、もっとストーリーに起伏がほしかったと思います。

また、黒人差別的発言があったのには少々引きました。この映画、2010年公開の作品で、すでに世間にはそういう事柄に厳しい視線が飛び交っていた時代にこういうことをよくやるなあと感心してしまいました。そういうシーンも含めこの映画からは、北野武の思想や生き様みたいなものが強く感じてくる作品でもあります。世間の目を気にせず己の考えだけを貫く、そういう彼の姿には憧れますが、何度も言うように作品には全くそういう感情がわきませんでした。

星1つ、一部の男性からは定評があるでしょうが…、少なくとも女性に好かれる作品では無いでしょう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 絶望的
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