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第9地区
2010年4月10日公開

第9地区

DISTRICT 9

PG121112010年4月10日公開

oky********

4.0

SF宇宙難民世紀・第9保護区

12月初めに、ユナイテッド航空の米国国内線(シカゴーサンフランシスコ、4時間のフライド)で偶然見ました。 ピーター・ジャクソン制作、原題名District 9だけの前知識で、字幕なしで鑑賞。 一風変わっていますが、面白いです。 着想が見事!(でも邦題の付け方が難しいですね、一昔前ならタイトルのようになるかな?) 手持ちカメラ映像の多用、ニュース、インタビューの乱雑な挿入など、クローバー・フィールドに似ています。 とにかく台詞の多い映画で、かえって字幕などないほうが画面に没頭できます。先ほど、JAL国際線で日本語字幕付きを見ました(2度目)が、十分に翻訳できていないし、読むのに追われて映画として損します。吹き替えの方がいいのかな? 都市の上に浮かぶ巨大宇宙船、という風景は、すぐにインディペンデンス・デイが浮かびますが、実は、もう少し前に 「V」「V2(続編)」というテレビ映画がありました。これも同じ構図です。爬虫類型の異星人が、ビジターと名乗り巨大宇宙船で来訪......という映画です。これは組織的かつ計画的に大集団で友好をうたいつつ地球を征服に来たわけですが、本作では、大集団が難民で、しかもよりによって地球で最もややこしい場所といえる南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に来訪します。しかも宇宙人が醜い、きたらなしいという、設定。 世界の見守る中、南アフリカ政府は、人道援助として保護区を作りますが、そこがスラム化して、しかも周辺住民とはトラブル、差別を生むなど深刻な状況となり、郊外に移転させることにまります。 主人公は、その移転作業を担当する、生真面目な典型的な中間管理職、このまじめぶりが最初は笑えます。しかし、途中で謎の液体に触れてから、運命の歯車が狂い、このあたりからSF映画として進みます。主人公はひたすら過酷とすらいえる運命に翻弄されます。 出演者が全てほとんど無名の俳優であることがリアリティを増しています。 宇宙人の造型は見事です。このあたりはさすがピーター・ジャクソンかな。 DNAに反応して操作できる兵器が面白く、モビルスーツも登場、なかなかの迫力です。 映像はリアルさを追求し、ひたすらゴミ溜め状態のなかで展開します。この異様なまでのこだわりはLA批評家協会賞 / 第35回(2009年)の美術賞を受賞しています。 難を言えば、グロさです。人が吹っ飛び爆発(?)します。 手持ちカメラのグラグラ映像と、グロさに耐えられれば面白い作品と言えます。 主人公の行く末は最後のシーンでわかります。 宇宙人の母船は3年後に帰還するようで、それまで第10地区に250万人の宇宙人が隔離されます。 続編が見たいような見たくないような.....ですね。

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