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獄(ひとや)に咲く花 (2009)

監督
石原興
  • みたいムービー 19
  • みたログ 81

3.60 / 評価:35件

真っ向勝負

  • nakano3chan さん
  • 2010年4月19日 19時49分
  • 役立ち度 14
    • 総合評価
    • ★★★★★

郷土の賢人の映画とあっては観ない訳にはいきません。
行って来ました、109広島。
広島では、残念ながらこの一館のみの上映です。


奇をてらった演出もなければ
大物俳優の出演もない

誇張した表現もなければ
感動の押しつけもない

あるのは真っ直ぐな気持ちだけ

国を憂い
人々の暮らしを憂えた
愚直なまでの真っ直ぐな志だけ

しかし、その真っ直ぐさ故に素直に胸を打たれたのは、
私が山口県出身と云う理由だけではないでしょう。


入ったら最後、死ぬまで出られないと言われた野山獄。
自由はあるが明日への希望はない獄中で、
「われらは皆、磨けば光る原石
        恥じることも卑屈になることもない」
と、どんな逆境の中でも精進することの大切さを説く吉田松陰。
彼の存在によって段々と変わっていく投獄者達。
唯一の女性・高須久も頑なに閉ざした心を開いていく。


彼女が心を開いていく過程で、
仕舞い込んでいた鏡を取りだしたり身なりに気を使っていく様子は、
隠しきれない松陰に対する思慕の情。

叶うことのない秘めた恋心を、
主演の近衛はなが巧いとは云えないけれど一生懸命さが伝わって来る演技で好印象でした。

今生の別れのシーンで、
せめて美しい姿を覚えてえいて欲しいと秘かに願う女心が切なかった。
涙腺の強力な私ですが、うるっと来ました。

吉田松陰役の前田倫良も初めて観る俳優ですが、山口出身とのこと。
「直球」って感じの演技が、
短い炎であっても長く残像を映す線香花火のような松陰の一生を
力強く演じていました。

幕府に睨まれ、短い命と悟っていたのか、
生き急ぐような松陰の一生。
しかしその大和魂は、長州藩に数々の優秀な人材を生み
やがては幕末、明治維新へと日本を変える礎となった。

今の政治家にそんな気概を期待しても虚しいだけ…

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 知的
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