顔
作品レビュー(3件)
- neu********
4.0点
最近CSでよくやっているので録画して見ました。 松本清張のミステリー~サスペンスは 非常に沢山ドラマ・映画化されていますが、 原作は案外シンプルなものが多いので、 演出・脚本によって全く違う味付けになります。 普通に暮らしていたり、後に成功を収めた人間が、 戦後の混乱期に背負った暗い過去から抜け出せずに、 じりじりと追いつめられて歪んだ心理状態に陥り、 もっと大きな過ちを犯すというテーマが多いです。 話の骨格は少し前に放映された「共犯者」とよく似ています。 事件の目撃者・共犯者が自分を脅しにかかるのではないかと、 勝手に思い込み、よせば良い余計な行動に出ることが、 身の破滅を招きます。 ただ余計な行動というのは、あくまでも第三者の考えで、 本人の心理的圧迫は他人には理解出来ない程強くて、 じりじりと追いつめられていく様子が上手に自然に描出されていると、 そのドラマはとても出来がいいということになります。 太地康雄以外ほとんど知った俳優は出ていなかったけど、 そこそこ良い演技をしていた様に思います
- sak********
4.0点
NHKの年末特別ドラマとして放送された作品です。 面白そうだなと事前にチェックしていたのですが、残念ながら放映時に見逃した作品でした。 今回、DVDで鑑賞したのですが面白い作品でした。 基本的な構図は・・・ ・主人公が知られたくない過去を持っている ・(過去を隠して出直した)主人公に大きな成功のチャンスが訪れている ・(大きな成功を掴み取る為に)過去の呪縛を払拭しようとあがくが・・。 ・・・というもので、名作「砂の器」と似ていました。 しかし、誰の視点から物語が展開されているかというと、「砂の器」のような追跡者側から描いたものではなく犯人側から描くいわゆる「倒叙型」に分類されるものでいた(これは、「わるいやつら」、「黒革の手帳」、「夜光の階段」と同じ切り口です) 私は、松本清張氏が描く「倒叙型」の作品がとても好きなので本作も楽しむ事ができました。
- not********
3.0点
ネタバレ松本清張は告白する。
このレビューにはネタバレが含まれています。
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