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カラフル (2010)

監督
原恵一
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4.09 / 評価:1553件

解説

映画化もされた「DIVE!!」の原作者で、直木賞作家・森絵都のベストセラー小説をアニメーション化した感動大作。突然現れた天使により、自殺してしまった少年の体に“ホームステイ”することになった主人公の心の旅が展開する。監督は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』などの原恵一。思春期特有の揺れ動く気持ちと主人公が生きる勇気を見いだすまでの物語を、アニメーションならではの映像表現で描いた作品世界が見どころだ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

突然現れて当選を告げる天使の計らいで、死んだはずの“ぼく”の魂は、自殺してしまった少年・真の体に“ホームステイ”をすることに。現世に戻る再挑戦のため、真としての生活を始めた“ぼく”は、やがて真が自ら死を選んだ理由を知る。そんな中、“ぼく”は現世に戻る再挑戦をすることの本当の意味を考え始めるが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 森絵都/「カラフル」製作委員会
(C)2010 森絵都/「カラフル」製作委員会

「カラフル」実写版よりも、ヘビーで生々しいファンタジー

 劇場用アニメ界において、細田守監督の好敵手といえる原恵一監督、3年ぶりの新作。森絵都による原作は、現在20代半ばの“かつての中学生”にとって、課題図書としての思い出が強かったはず。冒頭から分かるオチだろうし、テーマがテーマだけに説教臭くもとれるが、そんな表向きはファンタジーながら、そこで描かれる厳しい現実は、まさに原監督の十八番。原作はもとより、中原俊監督による実写版よりも、ヘビーで生々しかったりする。

 その理由に挙げられるのは、久々となる脚本家、丸尾みほとのコンビ復活。彼女の脚本は、援助交際する後輩や不倫に走った母親などの細かい女性心理を映し出し、結果、男子目線の描写が得意な原監督の弱点を補っている。しかも、そのキャラを南明奈や麻生久美子が吹き替えながらも、彼女たちの顔が頭に浮かばないほどのハマリよう。その最たる例がブサイクなメガネっ子を吹き替えた宮崎あおいで、近年ベストな仕事っぷりといえる。

 また、天使が関西弁を喋ったかと思えば、同級生と玉電(東急玉川線)の跡地を延々と散歩する光景など、原作ファン驚きの新たな展開も、号泣必至の終盤に向けての伏線だ。絶妙なタイミングで流れるアンジェラ・アキの「手紙」の合唱には若干あざとさも感じるが、エンディングはブルーハーツの「青空」のカバー。そんなわけで、同じ“かつての中学生”でも、原作と縁遠かった30代以上の涙腺を、いちばん直撃する作品である。(くれい響)

映画.com(外部リンク)

2010年8月26日 更新

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