メーヌ・オセアン

MAINE OCEAN

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メーヌ・オセアン
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)


  • いやよセブン

    3.0

    話が散漫

    フランスの列車内で、検察係二人と切符のことで揉めているのが、ブラジルからやってきた美女、フランス語がよく分からないようだ。 通りかかったのが若く美しい女性弁護士でポルトガル語ができるため、仲裁に入る。 弁護士は地元のオッサンの弁護をするが、言っていることはチンプンカンプン。 当然、執行猶予付きの有罪となり、オッサンは面白くない。 ブラジル美女が海を見たい、というのでオッサンの島に行くが、検察係の二人も現れる。 更に、ブラジル美女のマネージャーと称する人物も加わりテンヤワンヤ。 最後まで女性二人の話にすればよかったのだが・・・。

  • min********

    5.0

    いつの間にやら…ハマってしまう非凡な才能

    映画監督ジャック・ロジエ… ジャン・リュック・ゴダールに短編2作目『ブルー・ジーンズ』を絶賛された映画監督であり、 長編第1作目『アデュー・フィリピーヌ』を見たフランソワ・トリュフォーに 「ヌーヴェル・ヴァーグの最も成功した作品」と嫉妬させた、 若者たちの何気ない日常や人間模様を描き続けている、伝説の映画作家…。 フランス映画…全く詳しくありません。 ゴダールやトリュフォー…名前は知ってますが、作品はまだ見たことありませんし、どのようにすごい人たちなのか、存じ上げません。 ロジエのことももちろん、全く知りません。 でも、このロジエの紹介文を読んで、妙に惹かれるものがあり、 ロジエの作品でもっともコミカルな作品ということで、劇場にて鑑賞致しました。 ジャン・ヴィゴ賞受賞作品… …… 『メーヌ・オセアン』 **** これは…… やばい!! かなり好きな香りをプンプン漂わせた作品だ! なんと言いますか…… 真剣さの中に遊び心があり、遊び心の中にさらに遊び心がある… しかし、決して破綻していない… この絶妙なタッチといい、リズム感といい、空気感といい、非常に心地良い♪ 鑑賞して20日ほど経つが、思い返すと、まだその余韻がほんのり香ってくる作品です。 **** 列車の中…… 切符のことで検札係2人に罰金を払えと言われるが、フランス語の分からないブラジル人ダンサー、デジャニラ。 そこに女弁護士がやってきて彼女の助け船に出るが、結局、検札係たちに勝てず金を払うことに。 このことで意気投合し、海を見るために旅をしているデジャニラは女弁護士の提案に乗り、 裁判に向かう彼女と行動を共にすることになるのだった。 裁判は漁師の暴行事件の弁護なのだが……漁師も女弁護士も見事なとぼけた答弁を繰り広げ、簡単に負けてしまう(笑) 裁判に負けた漁師はご立腹なわけだが、愛しいデジャニラに心無い態度を取った検札係たちに対して、 いつの間にやら、怒りの矛先を向ける。 そして、デジャニラと女弁護士はそんな漁師のいる島へ遊びに行くことに! その途中、なんとあの検札係たちの一人、リュシアンと再会し、島に行こうよ♪と誘う。 ブラジル人ダンサーに下心ありありのリュシアンはその気になり、さらにもう一人の検札係、検札長を誘うのだった。 さぁ!勢揃い!島でどんな珍騒動が起こることやら…(笑) ……というストーリー。 このアホな展開、おかしなやり取りが堪りません! そして、この映画、主人公がいつの間にやら、次々に変わっていきます(笑) 人物へのフォーカスの当て方、その移り方がなんだか面白いのです。 そこにも遊び心を感じます。 そして、ここに出てくる人たちのとぼけ具合、ふざけ具合、愛嬌さ…おもろすぎ! 特に漁師の単純さ、なんとまぁ…脳ミソの狭いことか!(笑) そして、検札長……こいつは曲者だ!こんなに笑かしてくれるとは思ってもみなかった。 あのハッスルしまくりの歌に爆笑し、あのラストで結構長く続く憐れぶりには思わず嘲笑してしまう!(笑) …あっ、女は怖い(爆) 女弁護士のほくそ笑む顔が妙に笑える♪裁判の珍答弁も爆笑でした! また、島の一夜のバカ騒ぎも何だか良い味を出しています。 この可笑しな連中にさらに変テコな芸能プロデューサー(デジャニラを追ってやってきます)が加わり、 なぜか、デジャニラに歌を歌わせようと奔走するのですが…… なぜか、いつの間にやら、先ほど書いた検札長の歌とダンスが炸裂するわけです! グダグダした描写なのですが、かなりクセになる味わいを出しています。 見方によれば、「なんだ!この映画!内容がない!つまらん!」で片付けられるかもしれませんが、 私は相当好きな作品であり、ジャック・ロジエ監督の巧さとセンスを感じずにいられませんでした。 ロジエを絶賛する巨匠たちのことをよく知らないので、 お慕いするお気レビ様に巨匠たちがどんな人達か、評を伺ったところ、 彼らがなぜロジエを愛したか、なんだか納得致しました。 絶妙な遊び心と「いつの間にやら…」の巧妙な移ろい… おそらく、この作品以前にもなかなか表現の難しいそんなものを醸し出していて、 これまたクセがあり、確固たる映画作家であるゴダールとトリュフォーを唸らせたのでしょうね! 実に面白い監督さんです♪ **** 独創性と秀でた才能を発揮した映画監督とその作品に贈られる賞。 若手の監督が受賞することが多い賞…。 そんなジャン・ヴィゴ賞を受賞した作品…『メーヌ・オセアン』 ロジエは当時、60歳(笑) おそらく見れるチャンスは少ないかもしれませんが、 そのチャンスが訪れた時はぜひご覧あれ! 「あまりにもハマり、『アデュー・フィリピーヌ』も鑑賞♪」

  • まるたん

    3.0

    不可思議なバカンス

    実になんとも不思議な映画です。 主人公が次々にバトンタッチしていくようなストーリー展開がひとつのミソでしょう。 「メーヌ・オセアン」とは、ちなみにこの物語の起点となる深夜急行?の列車の名前です。 ところが、このメーヌ・オセアンも最初の1/3くらいは積極的に物語の舞台を引き受けているのですが、途中からまったく姿をあらわされなくなります。 なんだか、実に不思議な人物配置です。 では、あらすじからご紹介。 深夜列車に飛び乗るブラジル人ダンサーは、言葉がわからないために、切符に鋏を入れることをしなかったことでトラブルを起こす。 弁護士と名乗る女は、そんなダンサーの味方になるが、アタマの硬い車掌に、結局は罰金をとられることになる。 弁護士は、漁師の男の暴行事件の弁護のために列車にのっていたのだが、海が見たいと言っていたブラジル人ダンサーを誘い、その裁判に付き添わせる。 女弁護士のトンチンカンな法廷答弁で、結局漁師は即日敗訴。 怒り狂った漁師は早々に裁判所から引き上げるのだが、弁護士の女とブラジル人の女は、バカンスにその漁師の島に渡ることにする。 島に向かう途中、偶然またであった車掌の同僚の乗務員の男は、意外とブラジル人ダンサーに好意的で、弁護士の女の提案で一緒に島に渡ることになる。 待ち受ける漁師は、なぜか、訴えられた相手とともに、ブラジル人を邪険に扱った車掌たちにご立腹。その車掌達をぶっとばしてやる!といきまいているのだが・・・。 ブラジル人ダンサーを追って、はるばるニューヨークから島までやってきた芸能プロダクションの男も登場して、舞台まわしにからんできたり、田舎の漁師町の一晩の音楽の楽しみなども微妙に面白い。 最終的にバカンスのためにやってきた漁師の島の一夜がポイントとなりつつ、カメラとストーリーが、「主人公」をパスしていくようです。 最初に言葉のできないブラジル人ダンサー  ↓ それをかばう怪しげな風情の女弁護士  ↓ 女弁護士のクライアントで結局敗訴する短気で粗暴な漁師  ↓ ブラジル人に下心丸出しで島への旅行についていく非番の列車乗務員  ↓ 【ここで島の楽しい一夜】  ↓ ニューヨークからダンサーを追ってやってきたプロデューサー  ↓ プロデューサーにだまされてことになる車掌 ラストシーンは、延々と意味があるのかないのかさっぱりわからない干拓地?の情景。どうして、ここがこういうシーンとなるのか皆目検討がつかないのだが、これはこれでなんだか美しいシーンのように見ていればいいのだろうか。 監督、ジャック・ロジェは、「アデュー・フィリーピーヌ」でヌーヴェル・ヴァーグの中から現れたわけですが、作品は寡作・・・というか、「アデュー・フィリピーヌ」も興行的にはうまくいかなかったようで、長編はわずか5作品しか監督していない。 そして、名作とも評価がある(未見)、「オルエットの方へ」から15年ぶりに撮った作品がこれで、そして最後の作品。 だとしたら、なんともはや。こんなとぼけた素っ頓狂な映画を満を持して撮る監督っていうのはなんじゃろうか。 一応書いておきますが、これは悪口ではありません。なかなかのものです。 この「メーヌ・オセアン」にて、ジャック・ロジェは60歳ながら、新人監督に与えられるジャン・ヴィゴ賞を受賞したそうな。 渋谷ユーロスペース特集「ジャック・ロジェのバカンス」にて鑑賞。

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