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3.0点
太い流れるようなストリームとしての展開というわけではなく、フラットで散漫な描写という印象でありながら、視聴者に寒々とした悲哀の感情を静かに刻印するといった風の映像ポエム。 それにしてもまさかのラストクライマックスとエピローグ。 常軌を逸した苛めでもあれ程の仕返しをしなくても・・という思いは正直あるが、北欧人の内に秘めた狂気の暴発性がそこに表現されているのかもしれないと思ったりもする。 そしてエピローグ、彼ら二人の行く末を想像するなら楽観視なんてとてもできず、どこかで行き止まるのは目に見えているが、そんな悲哀・悲壮な気分に落ち込むのも心理経験としてたまには悪くない気がした。 何れにしろこれはファンタジー。スウェーデンからの寒く乾いた吸血鬼幻想。 個人的には結構共感できた世界。 総評3.4の三ツ星
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