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隣の家の少女
2010年3月13日公開

隣の家の少女

THE GIRL NEXT DOOR

912010年3月13日公開

ミッキー

4.0

ネタバレあの日、人生が狂った

誰しも一回はあると思う。 後悔じゃすまない、人生が大きく変わった(狂った)一日が。 私の場合、母が自殺した日だ。 当時、小学4年生だった私は、母が自殺することを決めたことを知り、残されるのは辛いと、一緒についてくことにした。 凍死だ。 眠るように死ぬことができる。 お別れをすまし、北海道の下見をした人通りの少ない場所へ夜に二人で行った。 たくさん会話をし、 母は私に「今なら引き返せる。お金上げるから、帰りなさい」と言った。 私は「大丈夫」といい、残った。 死ぬことなど、どこか別の国に行くのと同じだと思ってた。 睡眠薬を母が飲み、私も手渡された。 睡眠薬がラムネのような形をしてて、違和感を感じたのを覚えてる。 それを飲み込みこんだ。 時間がたった、目覚めたら、外は薄暗いが、明るくなりつつあった。 目覚めた私は、寒くて、母に話しかけた。 でも、いくら話しても、母は反応しない。 はじめて怖くなった。 自分だけ取り残されるかと。 近くの川に飛び込もうかと思った。 でも、怖くてできなかった。 助けを呼ぶことに決めて、近くの家の外で思いっきり叫んだ。 おばあさんが、出てきてくれた。 彼女は親切で、「なにがあったの?」 まともに話せない私は、書こうとペンを握るが、震えて書けない。 なんとか、母のことを伝えて、救急車を呼んでもらった。 そして、病院へ。 待合室が怖かった。 看護婦さんが励まして、缶コーヒーを飲ませてくれた。 はじめての缶コーヒーだ。 そして、救命室から、医者が出てきた。 手遅れだった。 頭が真っ白になった。 このあと、色々あり、自分の中でこのことを克服したと思う。 でも、今でも思う。母の自殺を止められたはずだと。 作中、デイヴィッドはメグの虐待を止められない。 彼は、傍観者でもあり加害者でもあった。 彼は自分を許せずに、成長した。 許せない気持ち、私にはよくわかる。 痛みがすごく伝わってくる作品だ。 sionさんが号泣したとおしゃってましたが、私も原作を始めて読んだときはショックで、心が傷ついた。 故に、この映画化作品、原作読むとわかるが、いまひとつだ。 tenguさんがおしゃったように「核心」に迫ってないし、原作の重要な部分(デイヴィッドの心理描写の移り変わり)をはしょって、最後に救いを作ってしまった。 救いがあっては焦点がぼやけてしまう。 更に、ルースたちの裁判やスーザンのその後も描かれていない。 でも、原作知らない人には、原作を知ってもらうためにもいいかもしれない。 今作はシルビア事件をモチーフにケッチャムが作り上げたフィクションだが、シルビア事件の映画化作品『アメリカン・クライム』も必見です。主演は天才女優エレン・ペイジです。 色々と長く、身の上話を書きましたが、私は今元気です。このレビューに自分のことを書いたのは、皆さんにもわかってほしいからです。 日々の大切さと勇気をだして行動することの大切さを。 生意気ながらこれからもよろしくお願いします。

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