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隣の家の少女
2010年3月13日公開

隣の家の少女

THE GIRL NEXT DOOR

912010年3月13日公開

kaz********

3.0

モデルとなった事件との対比

この映画のモデルは「インディアナの犯罪史上で最も恐ろしい犯罪」と言われた『シルヴィア・ライケンス事件』である。 知る人ぞ知る極めて残虐な幼児虐待死事件。 ハッピーエンドを好むアメリカ製映画でも、たまにこういった胸糞映画というのが出てくるが、この映画は胸糞映画ランキングで常に上位に君臨する救いのない一本だ。 事件を知るものであれば結末はおおよそ想像ができると思うが、劇中非常に残忍な虐待シーンが多く出てくる。 私は映画の基となる小説こそ読んでいないが、シルヴィア・ライケンス事件についてテレビのドキュメントやネットで事前情報を得ていた。 そのうえで評価するなら、まだ映画向けにソフトに描かれているなというのが素直な印象。 実際の事件では嘘を広め、周囲を洗脳させたうえで仲間に引き入れ、少女を精神的・肉体的に追い込み、恐怖心で支配していったようだ。 映画は限られた時間で表現できることに限界があるが、周囲の子供たちを扇動するまでの過程には少々強引さを感じてしまった。 事実は小説より奇なりとはよく言ったものだ。 ただ、残虐な行為にすら好奇心を示す子供たちの反応は、奇妙ではあるがどこかリアルで、ゾッとする独特な恐ろしさを感じた。 かのスティーブンキングが「この作品はスタンドバイミーと表裏一体の作品だ」と評したそうだが、理解できるような気がする。

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