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蛇のひと (2010)

監督
森淳一
  • みたいムービー 155
  • みたログ 475

3.48 / 評価:272件

『その人』を作りあげてきたもの

  • ぶち さん
  • 2011年3月8日 19時46分
  • 閲覧数 1142
  • 役立ち度 14
    • 総合評価
    • ★★★★★

タイトル通り
人の性格・気質は 生まれた時既に形成されている”持って生まれた”先天的な部分と
成長の過程で身を置いてきた環境や自分を取り巻く人々
特に 幼少の頃から大人へと人格が形成されていく生活の中で
深く関わってきた人達から受けた言動や境遇によって
心に様々な影響を受け…少しずつ何かを学び… 思考が形成され・・・
そうやって確立していく後天的な部分があると思うんですよね。

そんな『人』の性格や 思考の癖
または ”その人を作りあげてきたもの”について興味を湧かせる作品でした。


ちょっと何を考えているのか分からず 簡単には胸の内を曝け出さないような
何処か影のある役を演じさせると見事にハマる西島秀俊さんが演じた
” 今西 ”という男…

そう
この男と関わった人達が
今西の登場や言葉を境に彼から受けた影響力の強さや その後の人生の変化を
どう受け止め、どう解釈し、今を生きているのかを目の当たりにした時
この男を作り上げ、影響を与えてきた”過去”に俄然興味が湧いてくるのです!

そうやって こちらの思考をも今西の思惑通りにスルスルと誘導されていくような
ゆるりとした流れが独特でした。


初見時 この作品を見終えた後の 妙にスッキリしない感が気になって
心のモヤモヤの意味を確かめるべくその数日後に再見し、
そこから半月近く経つのですが
それでもまだ心がスッキリしないのは

作中 今西が取ってきた行動や発言によって
様々な人達の人生が変化してゆく中
その『事の重大さ』や 時に自らの命を絶つ程の”苦”を与えた相手の事を…
今西自身が どう考え、どう消化し、彼の心がどう反応しているのかが
私には 最後の最後まで見えなかったから です。

もし、今西の行動や発言の全てが
『本当に』何もかも”そうなっていくよう”意図し、
先の展開を見越してた上でのそれだとすれば

今西のような男ほど不気味で恐ろしい人間は居ないのではないか と思いました。。。


・・・それでも 何処かで彼の心を”分かってあげたい”と思ってしまったのは
今西の部下である陽子(永作博美)と共に
私も彼の過去を目の当たりにした事で
今西側の気持ちに傾く”何か”があったからかもしれません。

決して気持ち良く消化出来るタイプの作品ではありませんが
妙に色々と考えさせられる1本です。


~ いつ見ても 独特の”味”を感じさせる板尾創路さん。 今回もええ味出してました ~

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 絶望的
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