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ザ・コーヴ (2009)

THE COVE

監督
ルーイー・サイホイヨス
  • みたいムービー 101
  • みたログ 279

2.29 / 評価:262件

立腹

  • chairprotect さん
  • 2010年3月12日 20時56分
  • 閲覧数 709
  • 役立ち度 196
    • 総合評価
    • ★★★★★

知り合いのノルウェー人に英語版DVDを勧められて見ました。
ふ~、これは危険な映画です。
予想以上に扇情的な作品です。
序盤にあの悪名高いポール・ワトソンがしたり顔で出てきたので唖然としました。
つまりそういう映画なのです。

映画では毎年日本で2万頭以上のイルカが殺されていると説明しています。
2まんとうですよ、見たことありますか?
イルカを食べるどころかほとんどの人がイルカの死体さえ見た事ないんじゃないですか?
数頭が浜に打ち上げられただけでニュースになるこの平和な国でですよ。
なるほど都市部でのインタビュー映像も交えて日本人が日常的にイルカやクジラを食べているわけではないということは短く紹介しています。
しかし太地の小さな入り江が真っ赤に染まる光景はそんなことを忘れさせます。
悲鳴を上げながら絶命するイルカたちを見て何とも思わない人はいないでしょう。
あたかも2万頭がここで殺されているという錯覚に囚われます。
彼らの傍若無人な振る舞いに感情的になって怒鳴る地元漁民をジャパニーズマフィアなどとまるで犯罪者扱い。
イルカとクジラで生業を立てているこの地域は彼らに言わせればトワイライトゾーンなのだそうです。
彼らのドッキリカメラはイルカを殺す行為だけを非難しているわけではありません。
言葉にこそしませんが太地町の漁師への蔑み、そんな行為を許している日本政府への怒り、延いては日本人という人種に対する敵意を感じます。

報道では水銀含有率の高いイルカ肉がクジラと偽って学校給食に出されようとしていたと監督が警告していましたね。
イルカやクジラは元来有害物質を代謝する能力が低い動物です。
あまり知られていませんがイルカたちのそういった有害物質汚染は減衰することなく子孫に受け継がれていきます。
真の海洋生物保護団体ならその地球規模の海洋汚染をまず問題視すべきなのにそこで出てくるのはまたしても日本の水俣なのです。
僕は熊本出身なので余計嫌な気分にさせられました。

悪の根源は日本なのです。
IRCでの日本代表の含み笑い、イルカ漁の映像を見て言葉を失う日本人科学者の引きつった顔、我々は神の使いだとでも言いたげな苦渋の表情。
カットのいたるところに偏った悪意を感じます。
イルカは善で日本人は悪なのだということをどうにか検証したい人たちの映画なのです。
そんな恥知らずな映画が賞を取るアカデミー賞に多分に政治的な意図を感じざるを得ません。

無断でプライバシーを晒された大地町の方々は然るべき訴えを起こすべきです。
できる限り水平目線で見たつもりでしたがこれほど日本人として腹立たしい経験はありません。
公開前からこんなことは言いたくないのですが見るべきではありません。
アメリカ人を見る目が変わるかもしれません。
長くなりましたがまだ言い足りないことは山ほどあります。
最後にこの映画のために真面目に環境保護活動に取り組んでいる方々が色眼鏡で見られないことを祈ります。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 絶望的
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