あらすじ・解説
肺を病んだカジイ(佐藤隆太)は得体の知れない不安にとらわれ、それまで関心を持っていた音楽や詩への興味を失い、さまよい歩いていた。そんな折、ふと足を止めた果物屋でレモンを一つ買う。そしてカジイは、自分を不安にさせるさまざまな物事が、爆弾に見立てたレモンによって爆破される様子を想像して、一人興奮する。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(3件)
- bam********
2.0点
作り手がどんな意識で撮ったどんな人なのかを私の拙い想像力で思い描くには、 まず 自身はホラー・スプラッタ・サスペンスに傾倒している。 だけど リンチのような不条理劇やアートと呼ばれるものにはほぼ造詣がない。 原作は読んである程度理解しているが、共感はしておらず、画で伝えられる自信もなかった。 なので、 流れや心情や隠喩的なものを理解してもらうためにひたすら登場人物や小道具を増やして、より直接的に観客に伝えようとした。 観客の理解力については馬鹿にしている。 要するに (敢えて言葉を選ばず表現) センスのない人が自分の基準で馬鹿を相手にすることを前提に珠玉の名作を映像にした。 以上。 なんとか表現しよう、伝えようという努力は感じる。 だけど気分が悪いし、一番大事なところをちゃんと撮っていない。 よって星2つ。
- syo********
2.0点
梶井基次郎原作「檸檬」、もちろん読んだことはあります。高校でも習いました。 言ってみればどんな作品でもそうなのかもしれませんが、特にこういう「高名な文学作品」の場合は、原作の持つ雰囲気をいかに壊さずに表現するか。これがまず大切だと思います。そしてそれに加えて、「映像化する意味」のようなものを感じさせてもらえれば、より成功作だと思います。そうでなければ、映像化する必要すらありませんしね。 で、この作品の場合どうだったかといいますと、う~~ん、やっぱりいま一つですかね~。まず、お話が原作と大きくかけ離れている。いえ、それでもね、先述のように「原作の持つ雰囲気」であるとか、「原作の良さ」を壊していなければ、まだいいのでしょうが、ちょっと「別のもの」になってますわ~(汗)。 演じられている俳優さん方の演技も今一つですし、全体として「ちょっと、どうかな~・・・。」といった感じです。 私は原作が好きですし、原作の主人公の持つ鬱屈した感情もわかるような気がしておりますので、そのあたりを表現できなければ、映像化する必要はなかったと思います。残念ながら、☆2つ、かな。
- hiy********
1.0点
主人公の嘔吐物の描写があまりにも汚らしく見るに堪えなかった。小説のイメージとはあまりにもかけ離れた演出、描写があまりにもひどい。
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