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ミックマック (2009)

MICMACS A TIRE-LARIGOT/MICMACS

監督
ジャン=ピエール・ジュネ
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3.66 / 評価:314件

解説

頭に銃弾を受け仕事も家も失った男が、個性的な仲間たちと共に、自分の人生をブチ壊した者たちに仕返しを謀るコメディームービー。『デリカテッセン』『アメリ』などのヒット作を手掛けたジャン=ピエール・ジュネ監督が脚本も兼ね、主演をフランスを代表するコメディアン、ダニー・ブーンが務める。人生を清算しようとする男のドラマをユーモラスかつファンタジックなストーリーで紡ぎ出す名匠の演出が光る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

発砲事件で頭に銃弾が残ってしまったバジルは、ガラクタ修理屋のプラカールと出会い、ユニークな仲間たちと共にガラクタ集めを手伝うことに。新たな人生を得たバジルだったが、ある日、頭のピストルの弾を作っている会社と父の命を奪った地雷製造会社を発見。人生をメチャクチャにした死の商人に仕返しをしようと企む。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

2009 (C)EPITHETE FILMS -TAPIOCA FILMS -WARNER BROS. PICTURES -FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA
2009 (C)EPITHETE FILMS -TAPIOCA FILMS -WARNER BROS. PICTURES -FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA

「ミックマック」ジャン=ピエール・ジュネが原点回帰して作り上げたオヤジ版「アメリ」

 「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督が、「ロング・エンゲージメント」は無かったことにして、いつもの世界に帰ってきた。

 「アメリ」そっくりの色彩と美意識。緑と赤がまったく同じ色。ナレーションで映画のリズムを作る手法も、かわいいふりをしたブラックな笑いも同じ。あまりに同じなのでスタッフをチェックしてみたら、美術も衣装も、編集、脚本、セリフも「アメリ」のスタッフ。なるほど似ないわけがない。

 主人公にもう想癖とイタズラ嗜好があるのも同じだが、唯一違うのが主人公の性別と年齢。「アメリ」は女の子だが「ミックマック」はオヤジ。そのせいか、アメリのもう想は“ラブ”に向かうが、オヤジのもう想は“世界平和”に向かう。とはいえ、主人公がヘンで、ある意味かわいいのも同じ。本作はオヤジ版「アメリ」なのだ。

 気づけば「アメリ」も、「エイリアン4」を無かったことにして、おなじみの世界に帰ってきた作品だった。この監督はもう、わざわざよそへ行って、原点を再確認する必要はないだろう。ガジェット好きでオモチャ好きで、人間もお人形。プラスチック製やビニール製じゃなくて、ブリキ製または木製。色彩は原色系だが明度と彩度にゆがみがある。ガジェットでいっぱいの本作の地下室を見るだけで、この監督が好きなものが何なのかが分かる。後は原点回帰ついでに、マルク・キャロとの監督コンビ復活――なんてことになったらもっとうれしいのだが。キャロ単独の「ダンテ01」はイマイチだったし。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2010年9月2日 更新

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