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必死剣 鳥刺し (2010)

監督
平山秀幸
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  • みたログ 1,202

3.66 / 評価:717件

私怨を晴らしただけでは

  • kaz******** さん
  • 2021年3月23日 13時11分
  • 閲覧数 216
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

藤沢周平の小説はヒューマニズムに富み常に弱いものの味方をしているので好きだ。そして、数々の秘剣というべき剣術がテーマになっているのも面白い。
 海坂藩の兼見三左エ門は能の鑑賞の直後、藩主の側室・蓮子を刺殺する。しかし三左エ門に下った沙汰は一年の閉門。亡くなった妻の姪である里尾は甲斐甲斐しく三左エ門の世話をやく。藩では財政が苦しく倹約令が出ているのに、蓮子は藩政に口出しをして奥御殿で贅を尽くしていた。御上に意見をした勘定方は切腹させられ藩政への不平・不満は高まっていた。元凶の蓮子に鉄槌を下したというのが経緯である。年貢を重くされた農民たちは藩主に直訴するが打ち首にされてしまう。別家の帯屋は藩主の右京太夫に忠告するが聞き入れてもらえない。閉門が解けた二年後三左エ門は近習頭取に任命される。しかし、そこには、中老・津田の老獪な罠がしかけられていたのだ・・・・・・・・。
 閉門になった三左エ門を支える里尾が愛おしい。伯父でありながら謹厳実直で穏やかな性格で妻に優しかった三左エ門は、里尾にとって理想の男だったろう。一旦は里尾を嫁に出そうと牧という若者と見合いさせる。しかし、背中を洗っていた里尾に抱きつかれ、その晩布団をともにする。感涙に震えた。
 ラスト、剣の使い手帯屋との対決、本来は腐った藩政を立て直さなければならない共通の目的があるのに、敵味方に分かれて相対する皮肉。三左エ門の『必死剣・鳥刺し』はどこで発揮されるのか注目していたがここではなかった。凄まじい斬り合いの末、『半ば死んでいる』状態で相手を倒すのだが、不満が残った。私怨を晴らすだけではねぇ。

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