3.0点
マイケル・ベイ製作のリメイクホラーシリーズ、第・・・何弾だ? 「13日の金曜日」のジェイソンと並ぶ強烈な個性キャラ、フレディ・クルーガー。 前回もそうでしたが、 とにかくフレディが登場するだけで興奮する! 内容は説明不要でしょうが一応。 夢の中でカギ爪をしたフレディに襲われると、それが現実になってしまう。 そんな悪夢を見ないようにと、睡魔と闘うも意識がトビ再び・・・ おなじみの設定ですが、冒頭にキッチリルール説明されますので、 初心者の人でも問題なく楽しめる。 もちろんオリジナル版を踏襲しながらのリメイクなので、 節々にオリジナル要素を彷彿とさせるシーンがあり、 オールドファンをニンマリさせてくれるだろう。 また今作では不眠を続けると強制的に脳が眠る短期睡眠(マイクロナップ) という要素が加えられ、 これによって起きていても悪夢を見てしまう。 そんな終始ハイテンション(緊張感)が続く、今時のホラーだ。 (13日の金曜日でもそうでした) シニカルな笑いやユーモアさを持っていたフレディだったが、 新生フレディは至って真面目でガチンコに襲ってくる。 また、おなじみの恐怖演出ひとつひとつがド派手になっており、 何かにつけて唐突に登場する度、カットが変わる度、 どでかいビックリ音が鳴る。 もはやフレディに恐怖するよりも、 このビックリ音に対して身構えてしまう。 その他。 残酷描写は少なめで、どこか殺伐とした雰囲気。 フレディ誕生の謎を解きつつ、テンポ良く95分があっという間。 常に夢か現実か分からぬ不安に恐怖した旧シリーズに比べると、 一辺倒過ぎる展開が中盤以降”慣れ”に転じてしまうかも。 復刻ホラーシリーズ、エルム街の悪夢。 シリーズを重ねる後とにお茶目になってしまったフレディも、 原点回帰し、真面目に殺戮を繰り返す。 オリジナルを踏襲しつつも、 今風のアレンジされた新生エルム街。 従来の旧シリーズファンには物足りないかもしれないが、 一般層を含めた、安心ホラー。 例えるなら、 ”視聴中、つい居眠りしてしまったら、 突然のビックリ音に飛び起きてしまう悪夢。” そんな印象かもしれない。