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恋するポルノ・グラフィティ

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ZACK AND MIRI MAKE A PORNO

101

kkk********

4.0

Talk Dirty to Me

♂: Zack   メガネ、メタボ、天パーの3重苦を抱え、   バイト先のパチもんスタバでも経営者のインド人に   無能呼ばわりを受ける、完全負け組の男。    加えてガサツ、無気力、羞恥心ゼロ。   同窓会の受付嬢に躊躇なく「ヤらせろ」と言える、   そんなヤツ。 ♀: Miri   見様によってはそこそこ美人なのに浮いた話に   縁が無い、所謂「ナチュラル・ビューティ・ベーシック」。   ドン引き級に股上の深いパンツを穿いてるところを   盗撮され、その映像が「ばばパン」のタイトルで   ネットに流出。一躍、時の人となる。    そんな二人が、1つの部屋をルームシェアで暮らしていた。 彼らの共通点は、 とにかく貧乏。 低所得な上に非効率極まりない生活態度が致命的。 SEXについてはかなりオープン、かつ貪欲。 そして、生まれてこの方ずっと一緒に暮らしてきた 目の前のルームメイトを、 決して「ソノ相手」として見ていないこと。 それがお互い一番の「イイ関係」だと信じていた。 電気も水道も止められ、家賃も滞納。 このままでは部屋も追い出されてしまう。 完全に進退極まり、女はあらぬことを口に出す。  せっぱ詰まった女に出来ることが2つある。  ひとつはカラダを売ること。  もうひとつは、ポルノに出ること。 やってることは一緒じゃねえかと思うのだが、 「ソレだ!」男は後者の方に飛びついた。  僕らの手でポルノを作るんだ!  なあに、たかがポルノ。芝居なんだ。  金のために、芝居のSEXをするだけ。  僕らの関係がそれで変わることなんか無い。  たぶん、絶対に。 自分も若かりし頃はエロビデオなんて それこそ生活の一部のような存在だったけども、 そういうのとはまた別にメイドイン・アメリカのポルノ、 所謂「洋ピン」というのを結構好んで観たりした。 ただそれは「お世話になる」とかいう見方ではなく、 ガキ丸出しな笑顔ですげーすげー言いながら まるで見世物小屋でも覗いてたカンジ。 だって、ホントにすげーんだもの。 おっぱいなんかヤケクソ級にでっかいし、 野郎もやたらとマッチョだったり黒光りだったり、 そんなのがアクロバット顔負けのキッツイ体勢で 汗飛び散らせて尻叩いたり乳首摘まんだり。 激しい性行為の傍らで 口から飛び出す英語がまた凄い。 サックマイディックピーチパーイ!だの オーオーアイムカミングジーザスクライスト!だの とにかくバカなのだ。下品でバチ当たりなのだ。 でもこれが、妙に耳に心地よかったりもするのだ。 我が国のエロはあくまでも「秘事」だけど、 アメリカのやつはあけっぴろげでレジャー感覚― そんな奇妙なギャップは文化を異にする 我々が特有に感じるものなのかと思っていたけど、 この「洋ピン」のバカくささやしょうもなさというのは 当のアメリカ人もやっぱり自覚してるのだなと この映画を観て分かった。 その最たるものはやっぱり、タイトリング。 "STAR WHORES"もイケるけど、 『エロティック・パーク』、『ビバリーヒルズ・コックス』、 『インサート・ウィズ・バンパイア』、『XXXファイル』、 ナイスなタイトルが実際いっぱいあった。 やっぱ下ネタって面白いよなあ。 ケヴィン・スミス、初めて観たけど マニア受けをメインにちっさなネタを小刻みにカマす このスタイルはかなり好きだ。 多分、本作はこの監督的には異色作なんだろうけど ぜひとも他のも観てハマってみたい。 確かにR18。とても家族同伴じゃ観れない、 やらしくて下品であからさまなシーンが てんこ盛りでありながらも、 結局はとても微笑ましいラブ・コメディ。 時折訪れる甘酸っぱいドキドキ感がもう、なんとも。 観終わった後のふんわり、イイ気分は なんだか前にも味わった覚えが・・と、思いだした。 そう、『恋しくて』('87)だ(笑) 特筆すべきは、オラにとってはまさに性春 80年代の女神さまトレイシー・ローズ。 事前に「脱がない」ことを知ってテンション↓だったけど、 考えてみたらアレから20年以上も経ってたわけで… わあ、ごめんトレイシー、やっぱ脱がんでイイや。 ただそれでも、貫禄のスターなオーラはやっぱり 健在でまじめに感激でした。 ちなみにトレイシーの役名「バブルス」は、 ある部分でシャボン玉を飛ばす「特技」が由来。 一見オオゲサなネタのようでありながら、 現役時はどんな熟練の男優でも一瞬の油断で 事故に見舞われかねなかったという、 脅威の器を誇った彼女ならではのお話でした。

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