レビュー一覧に戻る
サバイバル・オブ・ザ・デッド
2010年6月12日公開

サバイバル・オブ・ザ・デッド

SURVIVAL OF THE DEAD

R18+902010年6月12日公開

gettoughbetough

1.0

ロメロ、どうした?

同時期(80年代)にホラー全盛時代を共に創り上げた ダリオ・アルジェントが年月と共に確実に劣化してきてしまって いたのと対照的に(「サスペリア・テルザ」の出来は悲しかった)、 前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」では、新手法を果敢に取り入れ、 蘇っては人間を襲う死者の群れに対する、登場人物たちの恐怖感や絶望感を 新しい視点から見せることに成功したと思うロメロ。 それだけに、この作品も孤島という、絶好の舞台が与えられて良い作品に なるのではと期待が高かっただけに、今回の出来栄えにはがっかり。 出演している役者たちの演技の力量もあるのだろうが、 何といっても、このシリーズに無くてはならぬ全体を漂う絶望感や虚無感 が感じられないし、殺るか喰われるかという切羽詰まったアクションシーンが 極度に少ない。その分、人間ドラマに焦点を持ってきてしまっているのだが、 その主たる二人の対立する老人のセリフの応酬が物凄く陳腐。 思うに、今回の脚本もロメロ自身が執筆。年齢を重ねれば重ねるほど、思い入れが 強いせいか、純粋なエンタティメント作品に余計な哲学的思考を入れたがる 傾向が出てきてしまっているような気がする。 その挙句に、怖さを一切感じられないゾンビ映画となってしまっているのだが、 そんな作品、誰が一体望むというのだろうか? 「28日後」以降、「アイ・アム・レジェンド」など、 新たなタイプのゾンビ関連映画が続々と登場し、面白い作品も多い中、 本家本元のロメロには、もう一旗揚げてもらいたい

閲覧数152