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エクスペンダブルズ (2010)

THE EXPENDABLES

監督
シルヴェスター・スタローン
  • みたいムービー 493
  • みたログ 4,611

3.56 / 評価:2180件

アクション・エンタメの物語性とは何だ!

  • Programer's-hi さん
  • 2010年10月18日 1時48分
  • 閲覧数 2515
  • 役立ち度 338
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画を見て、ストーリー性が無い、単純にドンパチやっているだけだ、というような感想を持ったとしたら、それはアクション・エンタメが苦手またはそれほど好きじゃない人だろうと思う。

土曜日に日本のTVドラマ「SP」の再放送を見た。特にエピソード2は、日本製アクション・エンタメの稀有な成功例だと私は思う。しかし、このエピソード2も、テロリストが病院を占拠したが居合わせたSP2人が排除に成功した、という話に過ぎない。

両者に共通すること、それは物語の基本を作る世界観が明確に確立していること、そしてこの世界観にリアリティーを与えるルールを厳密に遵守していること。世界観が持っているストロング・ポイントを徹底的に活用していることだ。

金のためには何でもやる傭兵軍団。しかし、ガンナー(ドルフ・ラングレン)が代表するように、みんな少しずつ心が壊れている。バーニー(シルヴェスター・スタローン)も明日はわが身だと分かっているからこそ、ガンナーをメンバーから外すのだ。しかし戦争中毒のガンナーは既に仲間の心を理解出来なくなっていた。

ガンナーとイン・ヤン(ジェット・リー)の確執と対決は傑作だ。ジェット・リーが、ペンギン・チビと蔑称され続けたハリウッドでの苦闘を連想させるドルフ・ラングレンの格闘。頭上注意の張り紙を見て腹を抱えた。

ツール(ミッキー・ローク)が言う。

「何人も殺し続けたが、救えたかも知れない一人の女を見殺しにした。あの女を救っていたら、自分の魂も救われてたかもしれない。」

断った仕事。やり遂げてもCIAの薄汚いやり口の手助けをすることになる仕事。無報酬でも自分の魂を救うためにはやらなければならないときもある。

邦画「13人の刺客」では、敵役の圧倒的な人非人さや残忍さが見る者を納得させたラストのアクション。

今回もラストアクションを受け入れるスイッチを充分にONにすることが出来た。これこそが世界観だ。

彼らは「作戦は無い」と言う。だからストーリー性がいい加減と言う。しかし世界観を保障するルールは十二分に遵守されているのだ。

サブマシンガンのマガジンを幾つ装備しているのか。何時弾切れになるのか、その間どんなエピソードがあるのか。拳銃のマガジンの装填数は幾つか(シングルマガジンかダブルマガジンか?)

弾が当たらない不死身さに関してだって、身を隠さずに突っ立って打ち続けて当たらないのと、身を隠す動作をアクションの流れの中に描くのとは、大きく違うのである。

これが世界観の中のルール。ルールを無視してアクション・エンタメだと開き直る作品も多い。殆どの日本映画やアジア圏の映画の多くがそうだ。

この映画のアクションシーンが過去の焼き直しだの、見たことのあるシーンだの、私には少しも欠点に見えない。むしろ、これぞ王道のアクションというものを久し振りに堪能した。

使い捨てされるアクションスターの自虐的な心意気が、これだけのオールスターを集めたとしたら、それはそれで男を感じる快挙でもある。そしてこれがこの映画の正にストロング・ポイント。ラストの男どもの楽しさ、幼児性、充実感。

・・・そして、大統領を目指すシュワちゃん、あの棒読み、本当に最高だよ!!

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