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最後の忠臣蔵 (2010)

監督
杉田成道
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4.10 / 評価:910件

静かに任務を全うした最後の忠臣蔵

  • yuk***** さん
  • 2017年3月13日 16時54分
  • 閲覧数 1746
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

淡々と静かに流れていく物語。しかし役所広司さんと佐藤浩市さんという骨太の役者さんが柱となって進んでいくので引き込まれるように最後まで鑑賞した。特に可音の輿入れは、松明の炎が少しずつ増えていく様が予想外の盛り上がりだった。
赤穂浪士の討ち入りから16年、その時に生まれた大石の遺児が乳飲み子から美しい女性に成長し、その中での孫左の葛藤は最後に理解できた。
めでたい可音の祝言の宴席に孫左の姿がなかった時に、おそらく吉右衛門同様嫌な予感がした。せっかく胸が熱くなるいい輿入れだったのに、最後は切腹とか言わないでくれよと。しかしその願いはむなしく孫左は本懐を遂げ、吉右衛門の介錯も無用の立派な最期であった。
確かに可音が嫁にいって自分の任務が終わったとして、孫左もひっそりとそのまま長生きしました、とはならないんだろうなと。大石から託されたのは討ち入りではなく可音を育て上げることだった。それもまた忠臣蔵だ。なので任務の内容とは違っても他の義士と同じで生きていくことはできない。
そしてやはり、いちばん許せなかったのは、親子ほど歳も違い、君主の忘れ形見の可音に恋心を抱いてしまった自分だろう。何もなかったとはいえ、その禁忌を破ってしまった自分の心を一番知っているのは自分だから、孫左は可音との思い出を胸に死んでいった。
最後の切腹シーンがちょっと生々しくて見ているのがつらかったが、尽き果てる孫左の表情まで描いての「最後の忠臣蔵」の最期だったのだろう、と解釈している。

詳細評価

物語
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