ここから本文です

最後の忠臣蔵 (2010)

監督
杉田成道
  • みたいムービー 267
  • みたログ 1,358

4.10 / 評価:903件

解説

『四十七人の刺客』などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出を手掛けた杉田成道が映画化。赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で大石内蔵助率いる四十六士が切腹して主君に殉じた中、ひそかに生き残った二人の男の知られざる物語を描く。討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門に役所広司、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門を佐藤浩市が熱演。そのほか山本耕史、笈田ヨシ、伊武雅刀、安田成美ら演技派が脇を固め、『赤い糸』の新鋭、桜庭ななみも名を連ねている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会
(C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

「最後の忠臣蔵」日本映画界の匠たちが手塩にかけた美しい仕事

 映画の神がディテールに宿っている、とは言い過ぎか?

 日本映画界の大ベテラン(田中陽造の脚本、長沼六男のカメラ、西岡善信の美術、黒澤和子の衣装など)の匠の技により、フィルムの端々まで丹念につくり込まれている。京都・大覚寺の竹林の静謐な美しさや、人形浄瑠璃「曾根崎心中」が上演される香川・琴平町の金光座(旧金比羅大芝居)の舞台空間の様式美は、国宝級かもしれない。

 「忠臣蔵」番外編の後日譚であり、討ち入りの直前に大石内蔵助から密命を受け「死ぬことが許されなかった」赤穂浪士のふたり、孫左衛門(役所広司)と吉右衛門(佐藤浩市)の16年後を描く。もうひとりの主役が、孫左衛門が親代わりとなって育てた娘・可音(桜庭ななみ)。杉田監督はTVドラマ「北の国から」で純の成長を記録したように、可音が少女から大人へと移り変わる、繊細なお年頃を四季折々の点描とともに愛情たっぷりにつづっている。桜庭は着物でのたおやかな所作や琴の演奏を難なくこなしており、言い換えると、監督が「手塩にかけた女優」桜庭の成長ドキュメントになっている点が何とも面白い。

 舌を巻くほどの役所の演技は見事というしかない。前述の匠たちが手塩にかけたディテールの数々が役者陣の演技を引き立てている。(サトウムツオ)

映画.com(外部リンク)

2010年12月9日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ