あらすじ・解説
1912年、パリ郊外のサンリスで家政婦として働くセラフィーヌ(ヨランド・モロー)は、自室で黙々と絵を描く日々を送っていた。そんなある日、彼女の前にドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデ(ウルリッヒ・トゥクール)が現われる。彼女の絵に衝撃を受けたウーデは、絵を描き続けることを薦めると同時に無償の支援を約束する。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(37件)
- has********
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - nir********
4.0点
ネタバレフランスってすごい。
このレビューにはネタバレが含まれています。 - 柚子
5.0点
繰り返し見たくなる それも、無性に見たくなる セラフィーヌの純粋な心で絵を描くと、暖かみが宿る 小さな板を白色で塗り、おもむろに、描きはじめる それが、彼女のキャンパスなのだ 絵の具を買うお金は、あまりない 野に咲く草花を、巧みに調合し、絵の具にする 教会から、ちょっとだけ、蝋を失敬 パトロンが付く前のセラフィーヌの方が、幸せそうに見える 美しいものに、とても敏感 それはセラフィーヌの心が美しいから ヨランド・モローが、自然体に演じ、素晴らしい
- fg9********
4.0点
…あらすじは、解説のとおり。 セラフィーヌという女性画家は全く知らなかったが、この作品に登場する画商が最初にピカソを見い出したらしい。 前半部分の、貧困に喘ぎながらも、家政婦を続けながらひたすら絵を描き続ける生き様が健気で切ない。 後半部分の、太っちょの体型にウェディングドレスを纏って、隣近所に家財道具を配りつつ、次第次第に心が蝕まれていく様が何とも痛々しい。 映画の中で彼女の絵が何点か紹介されるが、彼女の魂がそのままキャンバスに塗り込められたかのような作品には、思わず目を瞠ってしまっていた。 なかなかの佳作だった。
- jac********
5.0点
セラフィーヌ・ルイという画家は日本での知名度はゼロに等しいが、その絵をみればその鮮やかな色彩と躍動性に感動を覚えるだろう。彼女はただの掃除婦として生きて、片手間に絵を描いていた。成功を掴めそうになるも、世界恐慌など時代に恵まれず、徐々に精神を病んでしまった。不遇な天才画家を映画はリアリズム的に描く。女優の演技等、非常に上質でセザール賞7部門制覇もうなずける。ヨーロッパ映画の上質さを感じられる。彼女の絵にインスピレーションを得た者としては、本映画を観て絵に対する理解が深まったと思う。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
LA批評家協会賞第35回