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セラフィーヌの庭
2010年8月7日公開

セラフィーヌの庭

SERAPHINE

1262010年8月7日公開

ts_********

5.0

ネタバレ伝記映画というよりは

フランス絵画は印象派の時代。 1905年、セラフィーヌは41歳にして絵を描き始める。 絵画の教育を受けたわけでもなく、周りに絵描きがいたわけでもない。 守護天使から啓示を受けたと言うのだ。 家政婦をやりながら貧しい生活を送り、夜は絵を描く日々。 絵具を買うお金もなく、草木や食材で絵具を作る。 それが彼女独特の世界を創造したんですね。 絵を売って生活するでもなく、展覧会に出展するわけでもなく、ただ啓示のままひたすら絵を描く毎日。 しかし、チャンスはやってくる。 芸術家にとって(彼女はそんな意識はなかったが)、それがいつ訪れるかによって、人生が大きく変わってくる。 セラフィーヌの場合、幸いにも48歳で画商ウーデの目にとまる。 少しは生活が楽になってきたところで第一次戦争により、もとの貧しい生活に。 それから十数年、絵を描き続けたセラフィーヌに再びチャンスが。 そう、ウーデと再開したのだ。 その頃には絵画も上達し、裕福な生活を送ることができるように。 しかし、人生は厳しいものだ。 ちょっとストーリーを書き過ぎましたが、このあとは劇場、またはDVDで。 セラフィーヌの絵画は「素朴派」に分類されるそうだが、スクリーンで見る彼女のすべてが素朴そのもの。 主演のヨランド・モローも素朴さをそのまま演じている。 もともと監督、脚本も経験がある女優、役作りは上手いですね。 セラフィーヌの伝記映画というより、ヨランド・モローの演技を観る、という作品でした。 今年は洋画で多くのいい作品に出会った。 その中でもベスト・スリーに入る満足作です。

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