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酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (2010)

監督
東陽一
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3.40 / 評価:222件

【特薦】こんな映画を待っていた

  • 川崎オスカー さん
  • 2010年12月6日 21時38分
  • 閲覧数 1078
  • 役立ち度 58
    • 総合評価
    • ★★★★★

PERFECT!!
浅野忠信、永作博美に対する個人的な贔屓目を差し引いても、なお【特薦】マークを打っておきたい作品でした。昨今の邦画事情に一矢報いたい東陽一監督は、この映画を作るための資金集めに奔走し予定以上の時間(4年間)を費やしたため、完成作をモデルである鴨志田穣氏に見せることができなかった。その間に巨費が投じられた数多くの駄作が通り過ぎて行ったというのに。

自分自身はお酒を呑まないので、アルコール依存症の方々とは対極にある。DVも、どんな理由があろうと絶対に許せない。酒におぼれ、女性に手を挙げる“最低の男”など心底嫌いな人種だが「アルコール依存症を自業自得と撥ね付けないで、病気であると理解してあげてください」というドクターの言葉にふと身につまされて、塚原(浅野忠信)が愛おしく思えてきた。
玉ねぎを刻む園田(永作博美)の姿に涙し、富士山を仰ぎ海辺にパンしてから一列に家族が並ぶシーンにまた涙する。奇跡的に夕陽が輝く波が本当に美しい。病棟のバイプレイヤーたちやドクターたちの立居振舞い、けれん味のない子供たちの演技。誰も彼もが光っている。場面、場面にインサートされる西原理恵子さんのイラストが哀しくも愛らしい。本作にカメオ出演してそうだが、見つけられることができなかった。もう一度、それだけを確かめるためにも鑑賞してみよう。

イヤーズベストを選ぶ時期になり、ようやくやってきた本命作。シアトル系のみならず、幾つかのシネコンにも掛けられるその判断がまた嬉しい。誰が何と言おうと、この作品が好きだ。

エンディングは忌野清志郎が唄う♪誇り高く生きよう。シナリオを読んでから歌を作る手法で今や映画の一部のようになってきた“イメージソング”とは違い、亡き清志郎が魂の叫びの如く歌っている。何もかもが心の琴線をくすぐる圧倒的な秀作です。

詳細評価

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