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酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (2010)

監督
東陽一
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3.40 / 評価:222件

軽やかに でも確実に それは迫ってくる

  • ゴンからの手紙 さん
  • 2010年10月24日 0時57分
  • 閲覧数 420
  • 役立ち度 26
    • 総合評価
    • ★★★★★

アルコール依存症、そしてひとりの男性の死が取り上げられます。重く暗くなってもおかしくない題材ですが、拍子抜けするくらいクールで軽やかなタッチで描かれるという作品でした。非常に見やすい仕上がりになっていますので、先入観なしで気軽にご覧になれる作品だと思います。好き嫌いはあるかもしれませんが、少なくとも減点対象も少ないタイプの作品かな、と思います。

東監督からは、原作自体が飄々とした作風であったということと、監督自体が意図してこのような演出をしたということをティーチインで伺いました。実際そのような意図があったんだろうなというのは、作品を見ているだけでも随所に感じましたし、私個人としてはそれでよかったのだと思います。

永作博美さん、このクールな、というかさっぱりな、というかサバサバした感じのこの作品の空気感を創りだした一番の功労者でした。それだけに終盤のキッチンのシーンにはぐっとくるものがありました。
主演の浅野忠信さん、はまり役です。序盤の放送禁止用語連発のシーン。本当の鴨志田さんが降臨したかのような豹変ぶり、お見事でした。
でも、一番すごかったのは2人いる子役の女の子のほうの森くれあちゃん。どこかで見覚えがある子なんですが、泣くのをこらえるあの表情は「あの子は人前では絶対に涙は見せない子です~」という由紀(as 永作さん)のセリフに説得力を与えるに十分でした。


本作では、塚原安行と園田由紀という元夫婦の話となっていますが、もちろん、原作者の鴨志田穣さんとその元夫人である西原理恵子さんのお話であることは想像に難くありません。実際、鴨志田さんは腎臓がんで3年半前になくなっています。
でも、西原理恵子さんの作風を考えたとき、ああ、やっぱり監督が言っていたように「深刻な事態に直面している人ほど、決して大げさに語らない」というのはその通りなのかもな、と感じました。本作でも途中にサイバラさん書き下ろしのイラストがいくつも出てきますが、とてもご主人、いや元ご主人の件でゴタゴタしているとは思えない穏やかなタッチのものをあえて出していました。こんなところにも監督の演出は徹底してましたね。



突き抜けたものはないかもしれませんが、多くの方におすすめ出来る作品かと思います。★★★★で。なお、12月4日にロードショー公開が決まっています。

詳細評価

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