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酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (2010)

監督
東陽一
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  • みたログ 603

3.40 / 評価:222件

あなたを見守る皆が苦しいんだよ

  • movie oyaji さん
  • 2011年5月5日 21時44分
  • 閲覧数 419
  • 役立ち度 18
    • 総合評価
    • ★★★★★

“アルコール依存症”なんとも耳障りな響きのする言葉だろうか・・・・・。
俺も夜勤業務がない日は毎日酒は呑んでいる。タバコは止めたが酒は止めない。依存症だとは思ったこともない・・・時々不安になりつつも2日間抜いた時には「ほら大丈夫じゃん」と自問自答でほくそ笑む。更にこの作品を観たら安心もするってもんだ、予備軍にも到底及ばないよ。

劇中、もの凄い夫婦喧嘩のシーンがあった。口喧嘩を越えたなじり合いだ。酒に酔った旦那があることないこと女房に醜い罵声を浴びせ喰ってかかる。耐えきれず女房も詰め寄る。こんな争いをしたら2・3日は口も利かない少なくも1週間はしこりが残るところだ。映画では限られた尺の中だけに、結婚後この夫婦の間にどれだけのいざこざがあったものか計り知ることができない。それでもオープニングから離婚後の元夫婦間を見せているものだったので過去はいろいろと予想もできるが。
更にドクターから「離婚した元旦那なのに、どうしてそれほどまでに世話をやくのか?」と問われると、この女房は答える「一度好きになった人ですから・・・そう簡単には嫌いになれません・・・」出来過ぎな台詞が返ってきた・・・出来た女房(?)だと。ならば、献身的にするのであるならば、そこまで言うのであれば離婚しなければいいじゃないのか、と思えてくるのは俺だけであろうか。
「離婚するってさぁ、もう一緒にいられない、二度と顔も見ていたくないから別れるんだよ」と聞いたことがある・・・確かに一理ある。
夫婦間って面白いが、それ以上に難しく日常生活いつでも深く考え思い悩んでいる俺としては、この作品を第3者的に捉えるところ堂々巡りで複雑にしか観えてこない。

浅野忠信と永作博美のパフォーマンスは、本人たちが語るよりも重厚であり人間の人生における悲哀がそれこそ生々しく表現されており歳を重ねてきている方々こそ強く胸中揺るがすものがあったろうと思います。離婚しても絆は切れないダメ男を見守りながら泣き崩れる彼女の姿に涙する。“依存症”から“死”を悟った彼の行動に息が詰まる。そして迎えるラストシーンで家族との別離を表す演出にこぼれ落ちる涙はとても熱かった。

映画よりも実際の“アルコール依存症”の方がもっと惨めで苦しい己との戦いなのだろうと感じつつも、
「“アルコール依存症”は自業自得だと揶揄する風潮があるがそうじゃなく、これはたちの悪い病気だと思って接していって下さい」この言葉が耳から離れず最後まで重くのしかかってきました。俺もダメ男なりに思うところがあったよ。身につまされる作品だ。

詳細評価

物語
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映像
音楽

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