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アバター・オブ・マーズ

ibu********

3.0

低予算版ジョン・カーターがあったとは!

タイトルに「アバター」って入ってるから、てっきりアバターのパクり映画かと思って変な期待をして見たら(笑)、2012年に公開された映画「ジョン・カーター」と同じく、「火星のプリンセス」というエドガー・ライス・バローズが1917年に発表した小説を元にして作られた映画だった。 同じ小説から作られた映画がその前にあったとは知らなかった! それもそのはずで、どうやらDVD販売のみで劇場公開はされてないらしい。 だから、「ジョン・カーター」をリメイクと言うのはちょっと違う感じ。 「ジョン・カーター」とは、ちょっとだけ設定や話の展開が異なってる。 まず、舞台となる惑星が火星じゃなくて、アルファケンタウリ星系にある「火星」と名付けられた惑星。 「ジョン・カーター」を見たときに「はぁ?火星に探査機が飛んで様子がかなり分かってきてるこのご時世に舞台が火星?」と思ったので、こっちの設定の方が違和感はない。 それと、主人公が「火星」に渡る方法や状況が根本的に違ってる。この映画では、第三者から目的をもって無理矢理送り込まれるという設定。 どっちがいいかは・・・・・どっちもどっち(笑) 「ジョン・カーター」だとは知らないで見始めたんだけど、主人公が「火星」に渡ってからピョンピョン飛び跳ねたあと、その星の住人に「俺はジョン・カーターだ」と名乗った瞬間に気付いた。 そしたら、「ジョン・カーター」と同じ登場人物がぞろぞろ出てきて、もう完全に同じ原作に基づく映画だってのがわかった。 で、一番の違いは・・・・・・・すんごい低予算(笑) もう、目を覆いたくなるほど色んなところが安っぽい。 出てくる航空機や建物なんかが特に。 後半に出てくる空気の浄化施設に至っては、どっかの場末の工場で撮ったと思われる感じで、配管むき出しで、丸いステアリング上のバルブを閉めるのに使うようなハンドルとか、ボルト締めの機器とかばっかりで構成されている。 まあ、別に地球より文明が進んでいるっていう設定じゃないので、おかしくないと言えばおかしくないんだけど、CGなんかまったくどこにも使ってないせいもあって、全然SFっぽくない。 それと、昆虫顔した宇宙人のかぶり物が、目の部分が被り物と一体になるような特殊メイクはしてないし、首の部分は首を激しく動かすと服の下から下の端っこが出てきそうになるしで、いかにも「被り物被った人間です~」って感じ。 あと、演出がかなり悪くて、見せ方にメリハリがないので、没頭して見られないし、あまりおもしろいとも感じない。音でメリハリを出せばいいのに、それもやってないし、音楽もありきたりでつまらない。ヒロインとのラブロマンスの見せ方も弱い。 「ジョン・カーター」も演出が悪いって感じたけど、これはそれ以上だね。 この監督の過去作品をこのYahoo!映画で調べたら12本あったけど、レビューの最高点が2.33点という徹底した低調ぶり。まあ、この演出力じゃあ納得だけどね。 でも、すべての作品にレビューが付いてるので、「つかみ」はうまいってことだね。あきらかに他の映画をパクッたと思われるタイトルがちらほら見られるけど(笑) まあ、邦題については日本の配給元が付けたんだろうから、配給元が「つかみ」がうまいってことなんだろうけど。 ただ、全体的な話の流れは「ジョン・カーター」よりはるかにわかりやすい。「ジョン・カーター」は、すごーくわかりにくかったからねえ。 ここだけは評価してあげましょう。 それにしても、ヒロインのお姫様役の女優さん、どっかで見たな~って思ったら、かつてポルノスターとして有名だったトレイシー・ローズだった。 確かにプロポーションは抜群で、そこそこにキレイではあるけど、あか抜けない感じがあるね。他の出演作品も、ブレイド以外は知らない映画ばっかりだ。 演技が特にすばらしい訳でもないし、なんといっても過去の悪評があるから、一流の映画には出られないんだろうね。 過去にどういうことした人か知りたい人は、Wikipediaを見てみましょう。 結局、話の展開はそこそこレベルだけど、演出が悪くて普通だったらハラハラドキドキになるシーンもメリハリがない等、終始盛り上がりに欠ける展開なので、見ていてだんだんと飽きてきてしまう映画だったね。 それと、低予算なのが冒頭から丸わかりな安っぽい映像もダメ。 CGやSFXもほとんど使ってないので、SF度もかなり低い。 でも、「ジョン・カーター」との違いがなかなか興味深くて、そういう点でそこそこには見られた映画だったよ。

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