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SP 革命篇
2011年3月12日公開

SP 革命篇

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3.0

「NIGHT HEAD」を想起させる苦悩

「NIGHT HEAD」と同様にこの作品も同じ放送局のドラマから映画として完結編を作っているが、この手法(この作品の完結編は分割した二編)には辟易してしまうし、このやり方をビジネスとしたこの局の看板ドラマ枠が今や危機的視聴率続きで存続が危ぶまれるレベルとすれば、この手としての製作で大々的なPRが為されてのこの局系最後の作品になるのかもしれない。 「NIGHT HEAD」の場合は、内容は元祖「SPEC」ともいえるが、SPの主人公の抱える苦悩からは、何故か「NIGHT HEAD」の二人の苦悩を連想してしまう。それは、「SPEC」のような遊びの部分はなく、2作品に共通するシリアスな世界観故であろうし、それがドラマの高評価にもつながっていたのだと思う。 まあ、トヨエツと武田真治に岡田准一というこの2作品の絵になる男達にはこの方が似合う。 内容については革命編とはいえ、ちょっと荒唐無稽な展開かと。「相棒」でも、今話題の「小さな巨人」でもそれが伺える(この時点で最終回を視聴していないので断言できない)が、組織内部の腐食という巨悪の存在はあっても、結局その実態を突き詰めては明かさず、曖昧な形で終焉するのが常であるのは残念だが、逆にそれを逆手に取って、好き勝手なストーリー展開で散々気を持たせた挙句の後で結論はご自身でお考え下さい的なご都合主義では頂けないと思うのは決して少数派ではないと考える。 まあ、最後ね… もうこれで完結なら気を持たせるような意味深なシーンは止めて欲しいな。 終わり方がスッキリしない作品だが、全体(前編として前作を含んで)を通して、決してつまらなくはない。 それなりのテンポもあるし、キャスティングの魅力にも支えられて、何とかドラマからのファンにもギリギリセーフ感を与えられたのではないだろうか。

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