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悪人 (2010)

監督
李相日
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4.00 / 評価:4941件

誰が本当の悪人か。

  • pin***** さん
  • 2020年3月31日 16時28分
  • 閲覧数 1470
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

吉田修一原作小説の映画化。
殺人を犯してしまった男と、狭い世界で生きてきた女の逃避行を描いた物語。
原作を先に読んでいたけど、ほぼ原作どおり。
祐一と光代の出会いがやや早くてびっくりしたけど。

深津絵里は、この映画でモントリオール映画祭の最優秀女優賞に輝いた。

映画のキャッチコピーで、『誰が本当の悪人か』っていうのがあった。
映画を観終わって、確かに一概に「悪人」=「妻夫木聡演じる殺人犯」という構図は、単純には成り立たないように思えたな~。

そもそも祐一が殺人を犯してしまう経緯には、出会い系で知り合った女の裏表ある顔が見えたからであって、殺そうと思って会ってたわけではないし。
好きな男の前ではシナを作り、かわいい女の子を演じる。
女友達の前では見栄を張る。
出会い系で知り合った体だけの関係の男に対しては、本性が出る。

その女が好きになる金持ち男は、常に自分勝手で自分のせいで人が死んでも罪悪感など覚えていない。
まるで武勇伝のように吹聴しまくる。
娘を失った父親に罵倒されても友人との笑い話のネタにしてしまう。

人間ってやっぱり怖い生き物だなと感じるとともに、ある意味その2人のとばっちりとも言える不器用な男女の逃避行は切なく哀しい。
行き着く先は破滅しかないのに、ただひたすらもう少し一緒にいたいだけの思いで祐一と光代は逃げ続けるから。

映画のラストで、いよいよ逮捕されるという場面で、祐一はともに逃げてきた光代の首を絞めようとした。
不器用で優しすぎた男が、すべての罪をかぶるため。

本当に切ない映画だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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