ここから本文です

ロビン・フッド (2010)

ROBIN HOOD

監督
リドリー・スコット
  • みたいムービー 297
  • みたログ 2,273

3.34 / 評価:1025件

解説

伝説の義賊、ロビン・フッドの物語を『グラディエーター』のリドリー・スコット監督と、ラッセル・クロウの黄金コンビが手掛けた歴史スペクタクル大作。12世紀のイギリスを舞台に、勇猛果敢なヒーローの戦いぶりを活写する。出演者も『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のケイト・ブランシェットや、『シャーロック・ホームズ』のマーク・ストロングら名優が勢ぞろい。映画の前半と後半で描かれるイングランド対フランスの壮絶な戦闘シーンは必見だ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)は十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていた。ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせた彼はその遺言を受け、ロバートの父(マックス・フォン・シドー)に遺品の剣を届けると約束する。やがてノッティンガムの地を踏んだロビンは、ロバートの身代わり役を頼まれ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

「ロビン・フッド」英国人監督リドリー・スコットの美意識が詰まった新しい「ロビン・フッド」

 「グラディエーター」「キングダム・オブ・へヴン」を撮ったリドリー・スコットが、なぜまた同じジャンルの「ロビン・フッド」を撮らなくてはならなかったのか。

 その理由は本作を見れば分かる。この3作は、ローマ帝政崩壊の萌芽に始まり、十字軍遠征の功罪を経て、最終的に立憲民主主義の誕生に収束する、壮大なヨーロッパ史3部作になっているのだ。10年前の「グラディエーター」でローマ帝政に反逆する男を演じたラッセル・クロウが、本作で演じるのは中世封建制度に反旗を翻す男。クロウの役柄はきれいに「対」になっている。「グラディエーター」公開直後から続編の噂はあったが、それがこうした壮大な形で実現したとも見えるのだ。

 もうひとつの動機は、“オレなら英国をこう描く”という英国人監督によるお国自慢ではなかろうか。まず、いい役を演じるのは、いかにも英国風な偏屈で味のある老人たちばかり。主要登場人物はみな壮年以上で若者はいない。そして色調は、英国の曇天と冷気だけが生み出す独特のもの。村の建造物や古い剣の造形にはケルト文化の名残がある。こうした細部まで行き渡る監督の美意識が、骨子は単純なこの物語に、深い奥行きを与えている。

 クライマックスに海辺の攻防戦を持ってきたのも“海の覇者”英国の誇り故だろう。そして、「プライベート・ライアン」の上陸場面のリドリー・スコット版ともいうべきこの場面では、跳ね上がる水しぶきの形状までが、物理法則ではなく、監督の美学に沿って変貌するのだ。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2010年12月2日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ