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マリア様がみてる (2010)

監督
寺内康太郎
  • みたいムービー 29
  • みたログ 83

3.80 / 評価:90件

白薔薇様が可哀想

  • asuka_mizunokohji さん
  • 2010年11月11日 1時32分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

最高だったのは、鑑賞上のご注意「マリア様のたしなみ」。
鑑賞中のロザリオの授受には笑った。あのGIFアニメが今回一番
良かった。あれが全バージョン見れるなら、もう一度チケット代
払っても良いかも。

校舎のイメージとしては現状で用意できる最高の環境だったと思う。
マリア様の位置が違うとか、薔薇の館にビスケット扉がないとか、
祥子さまと祐巳の連弾が音楽室でなく講堂だったとか、
古い温室がイメージ映像みたいだとかあるけれど、
あれだけの校舎を探すのは難しかったのではと思う。

役者のイメージも良かったと思う。特に祐巳のたぬき顔と
志摩子は良かった。特に志摩子は、声も能登麻美子ぽかった。

役者の演技については、あまり期待していなかったので
語りたくはないのだが、こんなことはありえないのだが
声だけ、アニメの声優陣に当ててもらえれば見れたのかなと思った。
しかし、それだけでは駄目だと感じた。問題は、脚本と演出。
100分の時間があるのだから、尺の問題ではない。
アニメは、3話分90分(実質72分)であれだけのクオリティを
出した。

基本として、マリみてを知らないで見る人に対して
脚本があまりにも不親切。
「この人は由乃さん、ロサフェティダアンブゥトゥンのプチスール」
くらいは入れてやらないと、もう何がなんだか・・・

何故、白薔薇様の台詞を紅薔薇様に持っていくのか。
あれでは、白薔薇様の良いところがまるで出ていない。あれじゃ
白薔薇様が可哀想だ。白薔薇様の存在が、この作品のアクセントで
あり、祐巳の存在も生きてくるのに、あれじゃあんまりだ。
祥子の台詞もあまりに冷たい。演技力だけでなく、台詞自体に棘がある。

あと、余りにも演技に笑顔がない。役者全員。
これも役者の技量ではなく演出の問題だと思う。祥子は厳しい
ことを言っても、ふとした柔らかい笑顔だったりとかがあって
ほっとさせるのに、あんな始終顰めっ面はないと思う。
「お姉さまを非難しないで」のくだりも、「私のために言ってるのは」の
ところは、諭すような柔らかい顔だし、講堂での祐巳とのダンス
シーンも何であんな顰めっ面で踊るのって感じ。段々笑顔になって
いくはずなのに。最後のロザリオの授受も同じ。
ふとした笑顔が、この作品の温かいところと思っていた。
白薔薇様も笑わなかった。あれじゃ、栞と付き合ってた頃の
薔薇の館の面々や周囲の人間達に対する態度だ。人間不信の
ような聖は見たくなかった。もっとからっからの笑顔で
祐巳とふざけあうそんな親父女子高生の白薔薇様がとても
見たかった。

役者の演技力は、演出でカバーするところなのに、それが
無かったのが残念でならない。無理にお嬢様学校を演出する
余り、作品世界の中の純粋培養のお嬢様だけど、仲間同士は
普通の女子高生に近いという世界観がまるで出ていない。
もっと良い作品になったはずなのに残念でならない。
紅薔薇様と黄薔薇様の口論なんて、全く不要です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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