ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (2010)
HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I
- 監督
- デヴィッド・イェーツ
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解説
J・K・ローリングが手掛けた世界的ベストセラー・ファンタジー小説の映画化シリーズ第7弾にして最終章。前・後編2部作となる第7章では、宿敵ヴォルデモート卿の復活により世界中に闇が立ち込める中、17歳になったハリーが最後の冒険に向けて動き出す。監督は、シリーズ第5作と第6作に続き、デヴィッド・イェーツが担当。ダニエル・ラドクリフをはじめ、おなじみのキャストが登場する。前・後編にわたり展開するハリーとヴォルデモート卿との最後の戦いは、必見だ。
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あらすじ
17歳に成長し、ホグワーツ魔法魔術学校の最終学年7年生となったハリー(ダニエル・ラドクリフ)。親友のロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)と共に、宿敵ヴォルデモート卿の魂が宿った分霊箱捜しの旅に出るが、すぐには見つからず、困難な旅の中で仲間割れが起きてしまう。
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映画レポート

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」10年続いたシリーズの歴史を感じさせられる驚異的なプロダクション力
前置きや状況描写が一切なくて、いきなり緊迫したシーンが展開。ハリーを守って隠れ家に向かう不死鳥の騎士団が、ヴォルデモートの一団に急襲され、魔法省もホグワーツ魔法学校も敵の手に落ちる。こんなお先真っ暗状態の中でハリーがこれからどうなるのか、10年続いたシリーズの総決算クライマックスへと観客を駆り立てる不安と緊張が高まっていく。とにかく敵が強い。その強いヴォルデモートの弱点、分霊箱を探すのがハリーの急務。その捜索の謎解きサスペンスがコアになっているので、初めて見る人もすんなりストーリーに入れるはずだ。最終決戦に向けて全編が悲壮感に溢れているが、不死鳥の騎士団が全員ハリーに変身したり、屋敷しもべのドビーに超カッコいい見せ場があったり、お楽しみシーンも用意されている。
それにしても、敵も味方も子供も大人も、亡くなったリチャード・ハリス以外は、10年間同じ役を演じ続けているこのシリーズのプロダクション力の強さは驚異的。最終章の感傷もあって、今回は特にシリーズの歴史を感じさせられた。豪華なセットも充実した特撮も、全てが世界一のヒット・シリーズを裏付ける仕様。「ハリー」が10年間使い続けたことで、ロールスロイスの飛行機エンジン工場跡地だったリーブスデンは、パインウッド、シェパートンと並ぶ大撮影所に成長した。この映画がイギリスに与えた影響の大きさを思わずにはいられない。(森山京子)
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2010年11月18日 更新