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スプライス (2008)

SPLICE

監督
ヴィンチェンゾ・ナタリ
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3.08 / 評価:243件

解説

『NOTHING ナッシング』などの奇才、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督によるSFサスペンス。人と動物の遺伝子を掛け合わせ、新種の生命体を作り出した科学者夫妻の心理に迫る。主演は、『プレデターズ』のエイドリアン・ブロディと『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』で監督としてもデビューしたサラ・ポーリー。今まで見たことのない新種のクリーチャーの造形と、生命体創造という深いテーマを追求した物語に魅了される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

科学者のクライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は倫理に反し、人間と動物のDNAを配合する実験を開始する。実験は成功し、これまで誰も目にしたことのない新生命体がこの世に生まれ落ちる。二人はその新しい生命体にドレンという名前を付け、誰にも知られないように育てることにするのだが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009 GAUMONT - SPLICE (COPPERHEART) PRODUCTIONS INC.
(C)2009 GAUMONT - SPLICE (COPPERHEART) PRODUCTIONS INC.

「スプライス」<新生命体>ジャンルをひねりにひねったB級ホラー

 DNA実験が生んだ新生命体、といっただけで素敵ないかがわしさが漂う。このジャンルはどう転ぼうが面白い。医学倫理からの逸脱が生んだクリーチャーの形状、与えられた性格はどのようなものか? そうしたポイントだけでもワクワクする。このわくわく感こそジャンル継続のDNAといっていい。まして、脚本・監督が「CUBE」のビンチェンゾ・ナタリと聞けば、いかがわしさと期待が観る前に全開する。ナタリは<新生命体>ジャンルに、スリリングなアイデアを組み込んだ。成長の速さというのは多いが、ナタリはこれをまたひねったのである。ひねるというよりひねりきった。核心部分なので明かすわけにはいかない。アーシュラ・K・ルグインのあるSF長編の<性>に絡むアイデアをホラーに適用、というぐらいにとどめておく。

 ただ、このひねりによって、当初のA級の香りがいきなり、B級モード、ホラーの常套モードに突入し、クリーチャーの造型も想定内の形状となるが、これもナタリのサービスと受け取っておきたい。「スプライス」は、結合の意味だが、映画の内容に即したいかにも卑猥なタイトルである。

 登場人物は極小単位、クライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)の科学者夫婦にクリーチャー<ドレン>。このドレンは有尾にして、小動物のような手足、中央に切れ目の入った頭蓋、目と目の離れ具合がなんともチャーミング。まず、ドレンが試みたことは、クライブの誘惑であり、次に……。あとは観てのお楽しみ。(滝本誠)

映画.com(外部リンク)

2011年1月13日 更新

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