一口寸評
- nn1***** さん
- 2018年1月11日 0時16分
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- 総合評価
4時間38分という長尺に怖れをなし、評判(キネ旬3位)を知りつつ7年間も放置、DND化には欣喜雀躍した。
なるほど、ヒリヒリとした緊張感が最後まで途切れない傑作だ。
‘復讐’をキーワードに、様々な人間たちのドラマが絡み合う大河的な構成。
夢に出てくるような山中の廃墟団地や離れ小島の四季折々の風景に、人間の愚かな営みが丸ごと呑み込まれていく。
手持ちカメラが、役者たちの刻々と変化する表情を長く長く捉え続ける。
瀬々監督の拷問のような演出に耐えたのは、寉岡萌希、長谷川朝晴、忍成修吾、村上淳、山崎ハコ!、菜葉菜、佐藤浩市、柄本明の面々。
尺の長い映画は好みではないが、複雑怪奇な人間の心理や生き様をまともに描こうとすれば、いくら尺があっても足りないくらいだろう。
人間の生と死、罪と罰を描き込んだ佐藤有記の脚本はもっと褒められるべきだ。
評価は4.5★。
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- パニック
- 不気味
- 切ない
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