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ヘヴンズ ストーリー (2010)

監督
瀬々敬久
  • みたいムービー 118
  • みたログ 262

3.06 / 評価:116件

山崎ハコが命の尊さを表現できる唯一の存在

  • yab***** さん
  • 2018年10月27日 21時39分
  • 閲覧数 1196
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 誰だって死ぬんだという観点からすると、どんな死に方をしても死はみな同じ。命は軽いか重いかという観点からすると、とても命が軽い。
 殺された殺し返す。やられたらやり返す。復讐なり、復讐代行が平気で行われる。
 人が簡単に血を流し、人がいとも簡単に死ぬ。命がやはり軽い。

 自分の両親と妹を殺された女の子がいる。自分の妻と子供を殺された夫がいる。人の復讐を代行する男とその息子。
 女の子は妻子を殺された男とその犯人の若者に対しての復讐を試みる。
 目には目をが、この作品を絶望へと導く。
 死がすぐそこにあるという設定のうらはらに、新しい生命の誕生を設定するベタなシーン。
 しかし、解せないのはその新しい母親は、死んだ復讐代行の男から長年金をせびり、彼が殺されてからは、拳銃を盗み妻子を殺した犯人を撃つ。その新しい生命の行く末が、とても懸念される。
 そして、その復讐代行の男の息子の死や生に対する感度の悪さがとても気になる。

 認知症になる人形作家役の山崎ハコの存在感が凄い。出所した若者と暮らし、次第に記憶を失っていく姿がとても印象的だ。
 彼女をとり巻く認知症の世界のみ、命の重さが維持されている。そして、殺す、殺される、そして復讐という負のスパイラルを見事に止めている。
 山崎ハコが、実は命の尊さを表現できる唯一の存在のような気がして、正直ほっとさせられた。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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